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フィールドスタッフレポート 「秋田県男鹿半島ティップランエギング」BattleWhip TR63/N & 73/S

秋田県在住のフィールドスタッフ天野広之氏より、秋田県男鹿半島 / 北浦・入道崎エリアでのティップラン釣行の模様をレポート頂きましたので、ご紹介いたします。


皆さんこんにちは、ヤマガブランクスフィールドスタッフの天野です。今シーズンは各地で秋アオリが好調のようですが、東北の日本海側に位置する秋田県男鹿半島でも釣果に恵まれております。今回は、その中でもシーズン後半に釣果が安定している北浦・入道崎エリアにおけるティップランエギングのレポートをお届けしたいと思います。

《男鹿半島 北浦・入道崎エリアのティップラン》
北浦・入道崎エリアは、日本海に突き出た男鹿半島の北側になりますが、ここは季節的な回遊で南下してくるアオリイカが留まりやすい場所ではないかと考えられます。この辺は、なだらかな砂地や岩盤の底質に広く海藻が生い茂っているような地形ですので、根掛かりも少なく釣りはしやすいですが、入道崎周辺では起伏の激しい場所もありますので注意が必要です。釣り場の水深としては、浅いところで8m程度、深場に行くと30m程になりますので、エギのウエイト調整が必須となります。その時々の水深と船の流されるスピードを加味しながら調整しますが、この地域は季節的に風が強く吹くこともあるので、船の流されるスピードが早くなった時に重めのヘッドシンカーがあると安心です。私は、15g〜50gまで用意して対応しています。

《船が流れない場合はTR 73/Sがオススメ》
さて、釣行の模様ですが、今回もいつもお世話になっている斉藤釣具店さんの釣船に乗船し、北浦漁港から北浦・入道崎エリアへ向かいます。漁港を出て10〜15分も走ればそこはもう釣り場ですので、アクセスの良さも魅力の一つ。この日も最初のポイントには多くの船が集まっていて、この釣りの人気の高さがうかがえます。

朝は風が弱かったので船があまり流れず厳しい展開となりました。私は、バトルウィップTR 73/Sにスクイッド・シーカーミクロス3号(23g)のエギをセットし、アンダーハンドでキャストして広範囲を探ります。73Sは長さとしなやかさがあるのでアンダーでのキャストもしやすく、このような使い方にはもってこいです。そして、エギが着底したらジャークしてゆっくりロッドをさびいて追わせ、船の真下までエギがきたらステイさせて抱かせるイメージ。実際に船の真下までくるとアタリが出ることが多く、やはりエギの移動距離が少なくなってくるとイカが抱きやすいのかもしれません。

《TR63/Nのレスポンスの良さと抜群の感度で連発へ》
その後、風が出てくると船が流され出したので、次第にイカからの反応も多くなってきました。日も高くなって来た頃合いで移動し、今度は25〜30mラインを流します。先ほどよりも深い水深と船の流され具合を考えると重めのエギで手返しよく探った方が良さそうでしたので、ロッドをバトルウィップTR 63/Nに持ち替え、スクイッドシーカー3.5号にヘッドシンカー40gを装着。すばやく着底させ、ジャーク・ステイを2セットで回収、これを繰り返し、船が流れていくゾーンを切れ目なく探っていきます。63Nは高負荷でもしっかりエギをジャークでき、ティップを静止させる時にピタッとブレなく止まってくれますから、このような手返しが要求される場面において、とても扱いやすいロッドです。

そして、このやり方がハマったようでアタリが連発します。63Nの繊細なティップセクションで視覚的にアタリを捉えると共に、シャープで張りのあるベリーとバットが手にもアタリを伝えてくれるので、目感度と手感度の両方から情報を得て、アタリに対して確実に反応することができました。同船者の方も63Nを使用されており良型をキャッチし、船中は盛り上がりを見せます。

この後も中だるみする時間帯もありましたが、終始風が止むことはなく、船が流れてくれていましたので、時合になればバタバタと釣れることもあり、終わってみれば25杯の釣果となりました。

《その日状況に対応できるタックルセッティングを》
今回の釣行でもそうですが、ティップランエギングは、刻々と変わる状況に対応していかなければなりません。船の流れ方や水深等を考慮し、どのように釣るのか。それに合わせたタックルセッティング等、シンプルな釣りだからこそ、それが釣果に直結します。私が常に意識しているのは、フォール・ジャーク・ステイ・回収、このエギの動きを線で繋ぐイメージで釣りをすることです。そうすることで、船が流れていくゾーンをロス無く探ることができるので、釣れる可能性も高まります。その上で、エギのウエイトや流れの抵抗を加味してロッドを使い分ければ、ストレス無く釣りができ、集中力が削がれません。これからシーズン終盤にかけては、水温も下がり、状況的には厳しくなってきますので、少ないチャンスを確実にものにできるタックルセッティングが重要です。男鹿半島のシーズンも残りわずかですが、さらなるスキルアップを目指して、ティップランエギングを楽しみたいと思います。

《当日のタックル》

ロッド:BattleWhip TR73/S (YAMAGA Blanks)
リール:LUVIAS LT2500
ライン:PE 0.4号(YGK ボーンラッシュ鯛ラバカスタムPE 0.4号)
リーダー:フロロ2号(東レ スーパーLハード2号)


ロッド:BattleWhip TR63/N (YAMAGA Blanks)
リール:CERTATE LT2500
ライン:PE 0.4号(YGK ボーンラッシュ鯛ラバカスタムPE 0.4号)
リーダー:フロロ2号(東レ スーパーLハード2号)

エギ:スクイッドシーカー、スクイッドシーカー ミクロス
ヘッドシンカー:ブリットシンカー 15g~50g


最後にちょっと小話です。
この釣行の際、ヒットしたイカが魚に食われることがありました。せっかくヒットしたイカを持っていかれるのは正直ショックでしたが、次の釣行ではイカと魚の両方狙ってみようということで、シーウォークライトジギングモデル67ULを忍ばせて船へ。40g程度のカブラやタングステン系ジグでティップランの合間に釣ってみたところ、良型の真鯛がヒットしたのです。持ち帰ったアオリイカと真鯛で夕食も華やかになりました。

このような浅い水深ですとシーウォークライトジギングモデル67ULがマッチしていますので、このロッドが一本あると、なにかと便利です。突然ナブラが湧く等、海は何が起こるか分かりませんから、ルアータックルもあれば、より楽しめると思います。皆さんも時にストイックに、または色々冒険したりして楽しんでみてはいかがでしょうか。


《使用ロッド一覧》

●BattleWhip TR 73/S さらに詳しいスペックは⇒こちらから

ルアーウェイト:20g~40g / 適合ライン:PE0.4~0.8 / ロッド全長:2225 mm / 重量:83g

●BattleWhip TR 63/N さらに詳しいスペックは⇒こちらから

ルアーウェイト:30g~60g / 適合ライン:PE0.4~0.8 / ロッド全長:1920 mm / 重量:75g

●SeaWalk Light-Jigging 67UL さらに詳しいスペックは⇒こちらから

ルアーウェイト:15g~40g / 適合ライン:PE0.4~0.8 / ロッド全長:2015 mm / 重量:102g


《実釣動画一覧》