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迅速に、そして正確にプリプレグを裁断する。

カーボンロッドの材料となるプリプレグ(カーボンシート)は生ものです。保存は冷蔵庫にて低温管理し、切り出していく裁断作業時も徹底した温度・湿度管理が必要とされます。その中でより正確に、よりスピーディーに作業をおこなうことで安定した巻きの作業へと繋がるのです。
プリプレグには様々な特性を持ったものがあり、それらを効果的に組み合わせることでロッドの調子を出していきますが、プリプレグの厚みや硬さだけでなく浸透している樹脂によっても作業の感覚は変わります。職人にはそういった材料に対する知識と経験も必要とされます。

巻くと言う単純な作業に全てが託される。

裁断されたプリプレグは様々な形状、組み合わせでマンドレル(芯金)に巻かれていきます。
マンドレルはロッドにより多種多様なテーパー、レングスのものがあり、ロッドの設計に合わせて発注されます。
このマンドレルに裁断されたプリプレグを手作業で接着し、ローリングの機械で圧力をかけながら巻きます。
この巻きの作業は高い経験値が必要とされ、巻きの少しの歪みがブランクの強度を損ねてしまいます。精密な作業により巻き上がったプリプレグは炉に入り焼成され、ブランクになります。

この検査があってこそ、強度は維持される。

ヤマガブランクスでは、焼き上がったブランク全てを専門の職人が手で曲げながら検査していきます。
いくら熟練の職人達が仕上げたものでも、人間の手作業に依存する限り、100%はありません。釣竿とは、釣りという遊びの中でも根幹に位置するものであり、高い信頼度が望まれます。
見た目や解説でなく、実際のフィールドでお客様に満足していただくために、ヤマガブランクスは常に厳しい検査をおこなっているのです。

数多くの工程を経て、ブランクはロッドへと変わっていく。

焼成後、検査を終えたブランクは切断・研磨・塗装の作業に進み、グリップ接着、ガイドラッピングの作業に入ります。多くの作業が一回では終わらず、下地を積み重ねながら多くの工程を経て、少しずつロッドの形に整えられていきます。

ロッドは人間の手が生み出す稀有な工業製品。

プリプレグをいう高度な重工業資材を使用しながら、釣竿はその殆どを人間の手で組み上げなければいけないハンドプロダクトです。その中で機械に頼るものは巻く、回すという単純な補助だけです。
そして、多くの職人が多くの工程を担当し、流れていく製品には常に厳しいチェックが入ります。
本当に信頼できる道具を生み出すことが、私たちヤマガブランクスの望みです。
それこそがご購入いただいたお客様と永く信頼関係を築くための、ただ一つの道だと信じています。
そのためにヤマガブランクスはこれからもメイドインジャパンにこだわり続けます。