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バリスティック95MH & 106M-MH 実釣インプレッション|2モデルの違いと進化【FSレポート】

秋田県在住のフィールドスタッフ・天野氏より、2025年新製品のバリスティックシリーズに関するレポートが届きました!


フィールドスタッフの天野です。今回のレポートは、今年リニューアルされたバリスティックについて、書かせていただきたいと思います。

ヤマガブランクスにおけるシーバスロッドのフラッグシップとして、ユーザーの皆様に愛されているバリスティックシリーズは、アングラーの片腕となり、時に記憶に残る一匹を手にしたその場面を彩ってきました。

私の昔話になりますが、シーバスフィッシングをやるようになって三年目くらいでしょうか。その頃は若くて元気もあったので、ヤブを漕いだり、寝ないで釣りをしたりと、今よりもタフなアングラーでした(笑)

そんな折、雑誌でバリスティックの広告を目にしたのですが、そこにはこんな文言が書かれていたのです。

『ニッポンの竿は、日本人が創る』

なぜだか、これにビビっときたのを覚えています。その頃、私が欲していたのは、ハードな使用にも安心して使える道具(ロッド)でしたので、触ってみて感じた“クオリティーの安定感”が決めてとなり、初代バリスティックを手にすることになりました。

そこからバリスティックを使ってきて、だいぶ時間が経ちましたが、この間にもシーバスのフィッシングシーンは目まぐるしく進化を遂げてきました。

例えば、ベイトタックルの普及もインパクトが大きかったですし、ビッグベイトでの落ち鮎パターンは地域的に盛り上がりをみせました。

このようにシーバスフィッシングというジャンルは、各々のスタイルで楽しめるように広がりをみせ、現在に至っているのではないでしょうか。

 

バリスティックの「進化」と「深化」

 

そして、今年バリスティックがリニューアルしたわけですが、カタログを見ると“進化と深化”と書いてあります。この一文はどんな意図なのか。

これは、現在の成熟(深化)したシーバスシーンに新たな風を吹き込むべく進化したバリスティックシリーズを手にとってもらいたいという作り手の思いを表しているんだと私は受け取りました。

さて、リニューアルしたバリスティックの一番の特徴としましては、機種ごとに個性があるといいますか、単にパワー違いでラインナップが構成されていないところです。

それぞれが個性的で得意分野があるというと、わかりやすいかもしれません。

今回紹介するモデルは、Ballistick 95MHと106M-MHですが、パワー表記的には近いものの、使用感は別物です。

 

バリスティック95MH

 

まず、95MHですが、ルアーを操作した感じは、全体的にハリがありシャープな印象です。

大型のシーバスプラグを使用してもだるさがなく、ティップも入りすぎないので、ルアーの動きが吸収されずに手元に伝わるのが、よくわかります。このような繊細さを持ち合わせたロッドですので、ルアーの動きをを感じながらスローに動かすのもやりやすいと感じました。

また、前バリスティック96MMHに比べて、リールシートが細くなり、リアグリップが少し長くなったので、このパワークラスのロッドの割に、長い時間釣りをしていても疲れにくく、大型のプラグを使用してもキャストが楽におこなえます。

まとめますと、MHクラスのトルクのある曲がりをするロッドですが、扱いやすさにも配慮した設計になっています。繊細なルアー操作でシーバスに口を使わせ、掛けてからは障害物をかわして一気に寄せる。このような釣りで95MHの進化を感じていただけるかと思います。

ロッド:バリスティック95MH
リール:ツインパワー4000XG
ライン:アップグレードX8 1号
リーダー:ナイロン20ポンド
ルアー:シャローアッパースリム160F-SSR

》バリスティック95MHの詳細はこちらから

 

バリスティック106M-MH

 

次に106M-MHですが、まさにサーフ等の大場所で、思いっきり振りたいロッドです。

というのも、このレングスの割にバランスが良いので、キャストしていて疲れないですし、ルアーのウエイトをロッドに乗せやすいので、少ない力でキャストできる特徴があります。きっと、サーフを歩きながらポイントを探して歩くような、アグレッシブなアングラーには、虎に翼となるに違いありません。

先ほど触れたバランスの良さというのは、軽量なリールを合わせても先重りしないロッドバランスの良さであり、タックルのトータルウエイトを軽くすることで、キャスト時の負担を軽減し、より楽に遠投が可能です。

特に延々とキャストを繰り返すような状況では、タックルの軽量さや、バランスの良さがもたらす効果は、より顕著に表れます。そう考えると、快適に扱える道具だからこそ獲れる魚もきっといるでしょう。

まとめますと、バットはMHクラスですが、ティップからベリーにかけて、ややしなやかですので、ルアーウエイトをロッドに乗せやすく、楽に遠投が可能です。また、ティップのしなやかさは、バイトを弾かず、しっかりとフッキングに持ち込めますので、広大なサーフの中から貴重な一匹を手繰り寄せれるロッドです。

ロッド:バリスティック106M-MH
リール:ツインパワー4000XG
ライン:アップグレードX8 1号
リーダー:ナイロン20ポンド
ルアー:イージーシャイナー5インチ+SGスイマー21g

》バリスティック106M-MHの詳細はこちらから

 

さいごに

 

以上のように、私が使用した二つのモデルについて書かせていただきましたが、このように個々が個性的な新しいバリスティックですので、皆さんそれぞれ好みのモデルがあると思います。

河川なのか、サーフなのか、磯なのか。デイなのか、ナイトなのか。ウェーディングなのか、オカッパリなのか…

どのモデルがマッチするか全然変わってくるでしょう。これほど、多彩な選択肢があるからシーバスフィッシングは飽きないのかもしれません。

『一人ひとりのスタイルで、突き詰めていった先の一匹を獲る』

そんなアングラーにこそ、新しくなったバリスティックを手にとってもらいたいですし、使えばきっと納得していただけるでしょう。新しいバリスティックで、シーバス&サーフフィッシングをとことん楽しんでいただけたら嬉しいです。

》バリスティックシリーズの詳細はこちらから