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【2024 新製品解説】BlueCurrentⅢ 78&78/B 徹底解説

2024年2月22日より、店頭販売開始!
お近くの取扱店にてご覧ください。

2020年に誕生したBlueCurrentⅢシリーズに約4年ぶりとなる追加機種が登場します。
今回は、新たに加わる「BlueCurrentⅢ 78」「BlueCurrentⅢ 78/B」について詳しく解説させていただこうと思います。

ですが、その前にヤマガブランクスの屋台骨とも呼べるブルーカレントシリーズについて少しお話させてください。

ブルーカレントとは

ヤマガブランクスの代表作と呼ぶにふさわしいライトゲームシリーズです。
3機種から始まった初代ブルーカレントがリリースされたのが2010年。
変化する環境と時代の流れに合わせながら、「新しい何か」を追い続けてきました。

○○専用といった縛りは設けず、「軽く」「よく飛び」「強い」この基本性能を徹底的に磨き上げ、アングラーの思いのまま自由に楽しんでほしいという思いで開発を進めてきたシリーズでもあります。

現在は、フラッグシップモデルのブルーカレントTZ/NANOシリーズと、扱いやすさとコストパフォーマンスに優れたブルーカレントⅢがあり、どちらも幅広いラインナップで近海エリアを楽しみ尽くせるモデルを揃えています。

追加モデルのコンセプト

追加されるBlueCurrentⅢ 78と78/Bのコンセプトは「ハイレスポンス+ボトム攻略」
ボトム狙いに必要な性能を詰め込んだ「ボトムスペシャル」とも呼べるモデルです。

このモデルを開発したきっかけは、フリーリグの存在が大きかったと思います。
シンプルな仕掛けでスナッグレス性が高く、ダイレクトなボトムのサーチ力をもっといかすことのできるロッドには何が必要なのか?という疑問から始まり、開発とテストを繰り返すうちに、ボトムゲーム自体の魅力に引き込まれ誕生したモデルです。

その結果フリーリグだけでなく、テキサスリグやジグ単、その他ボトム用を謳っている様々なルアーを扱える高汎用なロッドに仕上がりました。

特にスピニングモデルは汎用性が高く、トップウォータープラグやミノーなどのプラグ全般を使いこなすことができます。

 

 ボトム攻略に求めたのもの 

1.各種リグを用いたズル引きに対応し、情報を伝達するためのしなやかなティップ

ボトム狙いの定番と言えばワームを用いたズル引きアクション。
起伏のあるボトムでも、ルアーが跳ねるのを防いで、丁寧にアクションさせるために必要だったのがこの繊細なティップです。


甲殻類などのベイトについたターゲットに違和感を与えず、ついばむような小さなアタリも察知することができるので、即合わせや、状況に応じて送り込んでからのフッキングなど駆け引きを楽しむことができます。

 

2.根がかりの回避率とルアーの操作性を高めるために反発力を持たせたベリー

この釣りと切っても切れないのが根がかりです。
ルアーのロストやリーダーの組みなおし…
釣り人最大のストレスと言っても過言ではありません。

これを回避するためには、障害物に引っかかった瞬間を伝える情報伝達力と、スタックからルアーを外すためのベリーの反発力が必要になります。
前述した繊細なティップでスタックを感じ取り、ベリーの反発をいかしたロッドのあおりで根がかりを回避することができます。


ルアーの操作性能もこのティップとベリーを使い分けることにより、軽量リグから抵抗の大きなプラグやメタルジグの操作まで柔軟に対応できます。

根がかりのリスクが高いボトム狙いで、様々なルアーを使用するためには、絶対に外すことはできない性能です。

 

3.シャープな使用感の実現と安心感のあるランディングのためのバットパワー

ジグ単モデルでも、不意に掛かる良型シーバスを獲ることができる対応力がこのブルーカレントシリーズの特徴でもありますが、それを可能にしているのが粘り強いバットパワーです。
もちろんこの78、78/Bもしっかりと受け継いでいますので、年無しのクロダイや、根に潜り込むロックフィッシュ、良型シーバスにも主導権を渡すことなく安心してファイト可能です。


この腰のあるバットによりシャープな使用感、気持ちのいいキャストフィールと遠投性など、ルアーフィッシングにおいてマストとも呼べる基本性能の向上にもつながりました。

 

メインターゲットとフィールド

メインターゲットはクロダイ、キチヌ、マゴチ、ロックフィッシュなど都市部近郊の河川や近場の港で楽しむことのできる魚たちです。
メインターゲットとして挙げた魚たちは、日本各地に分布しており意外と近場の河口や港で狙うことができます。

春夏秋冬、ポイントや釣り方は変わっても、一年中近場で狙うことができる手軽さはボトムゲーム最大の魅力だと思います。

近年難しくなってきたアジやメバルにボトムゲームをプラスすることで、エキサイティングなライトゲームをもっと楽しむことができる筈です。


ボトムゲームは釣り方がシンプルな分、ポイント選びに熱が入るのがこの釣りの楽しみ方の1つ。

Googleマップとにらめっこしながら、近郊のフィールドをランガンして開拓する楽しみはアングラーであれば想像していただけるはずです。
ポイントが海なのか川なのか、ゴロタかサーフか、それにあわせて様々なリグやルアーやアクションを使い分ける。
釣れたではなく釣ったと言える一匹を求めると、この釣りの奥深さが見えてくるはずです。

 

2機種の特徴と使用感

BlueCurrentⅢ 78(スピニングモデル)

両モデルともボトム攻略をメインに設計されていますが、スピニングモデルの方はレスポンスをいかしたトップウォータープラグの操作性も良好なので、一本で幅広い攻略を楽しみたいアングラーにおすすめしたいモデルです。

ズル引きやトップウォーターも十分楽しいのですが、是非試してほしいのがボトムワインドです。2,3回しゃくってカーブフォール。フォール中のアタリがたまらなく気持ちいい釣り方です。

狙い方次第で色々な魚(フィッシュイーター全般)を狙えるので、状況やその日の気分で釣り方を変えながら、色々なルアーを使い分けたい方におすすめのモデルです。

BlueCurrentⅢ 78/B(ベイトモデル)

78/Bはベイトリールの巻き感度をいかしたボトムのサーチ力と、適度な張りによる根がかりの回避性能に優れていますので、ボトム攻略をメインに考えている方にはコチラをおすすめします。
起伏を感じ、地形を読み解き、ベストなポイントで喰わせる楽しさは、ボトムゲームのテクニカルかつ面白いところです。
この研ぎ澄まされた感度は、視界の効かないナイトゲームにおいてもアングラーをサポートしてくれる武器となります。

もう一つベイトタックルの利点を挙げるとすれば、キャスト精度でしょう。
テトラやアシ際にピンポイントで撃ち込み、カバーに潜む魚を狙う。
バス釣り感覚でビシバシとストラクチャーを撃って回るスタイルは、ルアーフィッシングの醍醐味と言えるでしょう。

 

ボトム攻略にヤマガのスピリットを

ボトム攻略と聞くと硬さを求めがちですが、私たちが提案するのは正反対の「曲がるロッド」言い換えるとすれば「ヤマガブランクスらしいロッド」です。
良く曲がり粘りのあるブランクに反発力を持たせることで、クロダイの叩きつける暴力的な引きや、ロックフィッシュのトルクフルな引きをいなし、無駄に暴れさせることなく獲ることができます。
硬い竿であればあるほど、魚が暴れやすくテンションが抜けやすいのでバラしまう可能性が高まります。


曲がるロッドと聞くと根に潜られるのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、しっかりと曲げこんでやることで十分なテンションをかけ続けることができますので、良型ロックフィッシュにも主導権を渡すことなく対応できます。

硬いロッドでは扱えない、細ラインを使用したフィネスな攻略もアリです。

ボトムという限られたレンジにヤマガらしさを加えることで近郊フィールドに無限大の楽しみ方を、ボトム攻略+αの楽しみ方を全てのアングラーへお届けします。

■詳しいスペックなどの製品情報は⇒こちらから