STAFF BLOG
ロッドの取説① ~メンテナンス編~
みなさん、以前シーズン特集として公開していた「ロッドメンテナンス特集」見ていただけましたか??
あれから約1年、ユーザー様からたくさんの質問をいただきました。ありがとうございます。
そこで、前回の特集と重複する内容もございますが、さらに詳しい記事にアップデートしました。
ひとまとめにするとかなり長くなってしまうので、今回は全3編に分けて公開させていただきます。
Part2 ロッドを守る基礎知識
https://yamaga-blanks.com/staff/rod-torisetu/
Part3 Q&A編
https://yamaga-blanks.com/staff/question/
各URLより記事に飛べますので興味のある方はご覧になってください
それでは早速Part1 ~メンテナンス編~始めさせていただきます。
釣りに行けない時は、お家でロッドのクリーニングをしてみませんか??
ということで、今回はお家でできる簡易クリーニング方法をご紹介いたします。
定期的なクリーニングやメンテナンスは破損の原因になる傷や、ガイドの曲がりなどの早期発見にも繋がり、大惨事を未然に防ぐことができますので是非お試しください。
【ぬるま湯シャワーで全体クリーニング】
初めに、使用後の汚れが残っている場合などはぬるま湯のシャワーで洗い流します。
ガイドリングとガイドフレームは水の汚れやラインの色落ち汚れ、藻などの水草がつきやすいですが、柔らかめの歯ブラシを使えば簡単に汚れを落とすことができます。
ここで、注意していただきたいことが2つあります。
1.水圧
水圧が強いとブランク内に誤って水が入る可能性あります。
ブランク内に水が入ると“音鳴りの症状”の他に竿の調子がダルくなったり、場合によってはコミの緩みを生じさせ、口割れの原因にもなってきます。
このブランク内への入水は簡単には乾燥しません。
ご家庭での保管で完全に乾燥させようと思えば1ヵ月以上はかかりますので、何よりもブランク内へ水が入らないよう意識して下さい。
※水が入っていないかどうかの確認は、穂先のコミ口側を床にタオルなど柔らかいものを敷き、その上にトントンと50回程落としてみて下さい。
2.水温
熱湯は、ブランクやガイドエポキシ部にひび割れなどのダメージを与える可能性がありますのでご注意ください。
【拭き上げ】
次に、柔らかめのタオルで拭き上げます。
特にガイド周りは入念に行ってください。
水道水にも少ないながら塩素が入っておりますので拭き残しがあると錆びに繋がる可能性もございます。
拭く順番としてはブランク→ガイド周り→EVAグリップがおすすめです。
EVAグリップを先に拭くとすぐにタオルが汚れます。
【EVAを新品時のような仕上がりに】
EVAは使い込んでいくと汚れはもちろん、徐々にテカリが出始めてきます。
その手入れ方法ですが、まず使用後はぬるま湯で水洗いされてください。
これだけでも汚れは落ちます。洗って落ちない汚れはアルコール系のウェットティッシュなどで拭くと落ちます。
ここまではコルクグリップも同様です。
次にEVAのテカリの落とし方です。
〈用意するもの〉
・マスキングテープ
・紙やすり #320
最初に傷をつけない様にリールシートや金具、飾り巻き部、ブランクにマスキングをかけます。
次に紙やすりで磨きます。均等にペーパーをあて、なでてください。EVAを削る場合#320程度で仕上げれば綺麗にできます。
使い込まれた、EVAも新品のようになります!!
たまにメンテナンスしていただけるといつまでも綺麗に使えるのでぜひお試しください!
弊社アフターサービスでお預かりしたロッドも、気持ちよく皆様に使っていただけるようこのようなサービスをさせていただいております。
また、今回紹介させて頂いた方法はあくまで一方法ですので参考程度にしていただき、ご自身でされる場合は全て自己責任でお願いいたします。