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絶対始めたくなる!フライフィッシング「入門のきっかけ編」Vol 2

絶対始めたくなるフライフィッシング!

フライフィッシングの「入門のきっかけ編」として、最近フライフィッシングを始めたYBスタッフの「Y」と、先生となったYBスタッフの「T」の声を交え、その魅力を徹底的に解説いたします!

最近フライフィッシングを始めたYBスタッフ「Y」と先生となったYBスタッフ「T」の声を交え、その魅力を完全解説していく今回の企画。

前回はフライフィッシング・入門のきっかけ編の第一弾として、「キャスティング練習編」をお届けしましたが、フライキャスティングの練習に勤しんで、「ロッドを曲げる」という感覚がさらに研ぎ澄まされてきたスタッフ「Y」。

~おさらい~
第一弾「キャスティング練習編」は
こちらから

ある程度狙ったところにフライをキャストできるようになってくると、近場のフィールドで実際に試したくなるのが釣り人の性。

と、いうことで、絶対始めたくなるフライフィッシング 第二弾は「実釣編」をお届け致します。

 

~フライフィッシング実釣編~
フライフィッシングはルアーフィッシングの上達にもつながる??
近所の川 編(ターゲット・オイカワ)

実釣初挑戦

私、スタッフ「Y」は早速近所の川へ向かい、過去にテンカラで狙ったことのあるオイカワで、フライフィッシングの実釣デビューを果たしました。
オイカワは水面を割ってドライフライに出てきてくれる魅力的なターゲットです。

過去にテンカラで訪れた時は、ハリスの長さが最長の飛距離になってしまう事から、狙いたい場所まで毛ばりを届けられない、という懸念点がありました。

でも今回はフライフィッシング!
ラインを伸ばすことができますから、魚のいるポイントまでも楽々と毛ばりが届けられる!と、私、スタッフ「Y」は意気揚々と川へ向かいました。

 

 

ワンポイント
「フライ」には様々な種類があり季節や川の状況、ターゲットに応じて最適なものを選択する必要があります。今回スタッフ「Y」は水面の小さな昆虫を捕食するオイカワを狙うにあたり、「ドライフライ」というタイプのフライを選択しました。
ターゲットがフライを本物の昆虫と思い、水面を割って捕食する様子が一部始終目の当たりにできるので、とてもエキサイティングな釣り方の1つです。

 

「バックキャスト」が忘れがちに??

テンカラでは届かなかったところまでフライをキャストしてやるぞ!と気合を入れて挑んだ私、スタッフ「Y」。
しかし!!ここに思わぬ落とし穴が・・・
その意気込みとは裏腹に、いくらキャストしても狙った場所までフライが届きません。
焦れば焦るほど腕に力が入り、ますます距離が出なくなってしまいました。
「練習ではちゃんと届いていた距離なのに・・・」
ティペットが真っ直ぐ伸びず、フライは狙いの捕食レーンまで届かなく、バイトに繋がらず苦戦をしていたところ、先生スタッフ「T」から「バックキャストが伸びきる前にフォワードキャストに行ってしまっていますね」という指摘を受けました。

ワンポイント
フライのティペット(ハリス)部分が綺麗に伸びず、魚が捕食しているレーンよりも手前でフライが着水してしまうと、反応がないケースが多いので要注意!
しっかりとラインとティペットが伸びない(ターンオーバーしない)理由としては、バックキャストの時にロッドの角度が倒れ過ぎている、ラインが後ろに伸びきる前にフォワードキャストをしていることが考えられます。


キャスティング練習編で特に意識して取り組んでいた「バックキャスト」ですが、実際に捕食する魚を目の当たりにするとついつい焦ってしまい、キャスティングのリズムが崩れ後方へラインが伸びきる前に、フォワードキャストに移ってしまっていました。

~おさらい~

キャスティング練習でのバックキャストを思い出しながらキャストしてみたところ、フライはしっかりとターンオーバー!
劇的にバイト数が増えました!

だがしかし‼
口が小さく捕食スピードの速いオイカワへのフッキングは非常にシビアで、なかなか決まらず苦戦しましたが何とかキャッチ!

オイカワはドライフライで釣る楽しさを存分に味わうことができる、身近な場所での身近なフライフィッシングのターゲットとしてとてもおススメです!

(使用モデル:LINN8ft1inch 3WT)

 

ワンポイント
オイカワは表層に沢山出てくれるものの、口も小さく捕食のスピードも速いためフッキングは非常にシビア!なかなか決まらず苦戦するかもしれません。
しかし、トップクラスにフッキングが難しい魚種でもあるので、これを制すれば他の魚も釣りやすくなると思いながらめげずに頑張ってみてください!
スタッフ「Y」は早合わせを意識するあまり、力が入り過ぎてオイカワが宙を舞う場面も…。
皆さんは力を抜いて挑んでください。

 

管理釣り場 編
ターゲット:レインボートラウト等

次なる挑戦の場所は、「管理釣り場」。

悠々と泳ぐターゲットが丸見え!

そんな魚が狙える管理釣り場もフライフィッシング初心者の方にはお薦めです、と先生スタッフ「T」からアドバイスをもらい、オイカワで味を占めたスタッフ「Y」は早速管理釣り場へ。

 

(管理釣り場イメージ画像:悠々と泳ぐトラウトたち)


前回のオイカワ釣りでは「フッキング」のテクニックを学べたものの、オイカワは魚体が小さいこともあり、竿を使って魚を寄せる「ファイト」に関しては全く無知なスタッフ「Y」。

はやる気持ちを抑え、先輩アングラーに管理釣り場での一連の実釣を見せてもらうことにしました。

先輩アングラーも久しぶりのフライフィッシング。
事前に少しだけキャスティング練習をして身体に残った記憶が直ぐに蘇り、数投でこの通り!

皆様もキャスティング練習編で習得した技術を常に意識しつつ、目の前のターゲットに集中しながらさまざまなアプローチを試みることで、ロッドとラインがまるで自分の腕の一部のように感じられるようになってくると思います。

そして、いよいよバイトの瞬間…。

トラウトがフライに気付き、ゆっくり近づいてきて、「ハムッ」とバイトしたら、慌てずにフッキング!!

恐らくルアーフィッシャーマンであれば、体が勝手に動くと思うので説明不要ですね。
アドレナリン大放出の瞬間です。
そして、ここからスタッフ「Y」が一番みたかったファイトの駆け引きの始まりです!

ルアーフィッシングとは違う、リールのドラグを使用せずターゲットを寄せる方法です。

 

ワンポイント

フライフィッシングで使用するリールは用途やターゲットに応じて個体差はありますが、ルアーフィッシングのリールと比べても「ドラグ」がほとんど効かず、いわばフライラインの「収納庫」的な役割となります。

そのため魚とのテンションを保つことを最優先に、ラインを手繰り寄せながらファイトすることがメインとなります。

 


先輩アングラーは、魚が走る時はある程度走らせ、適度なラインテンションを保ちながら、じわじわと確実に寄せて難なくランディング。

見たらすぐにやってみたい初心者のスタッフ「Y」はカメラをフライロッドに持ち換え、渾身の素振りでウォーミングアップ‼

夕暮れの管理釣り場は虫も多く、見るからにやる気満々のトラウトだらけ。
その中でも食い気のありそうなターゲットに狙いを定め、練習の時の感覚を思い出しながらキャスト!!

するとフライが水面おちるやいなや、すかさずバイト!!

鬼あわせ!

「フッキングが早い!」
先輩アングラーが一声。

「えーーーーーー!オイカワと全然違う」

もう一回! キャスト!
するとすかさずまたバイト!!
はやる気持ちを抑え一呼吸置き、今度はしっかりと重さを感じてからフッキング!

ラインのテンションを張り、フッキングに成功!
トラウトの重みがラインを通してしっかりと手に伝わってきます。

しかし!!

ロッドを持った手でラインも一緒に握り、もう片方の手でラインを手繰る事で「ほぼフルドラグ」状態に・・・

その状態でゴリ寄せをしたことで、細いティペットはあっという間にブレイクしてしまいました(泣)

 

ヤマガブランクスのフライロッドは、ある程度のターゲットの引きにも柔軟に追従するのが特徴ですが、スタッフ「Y」の様に1ミリもラインをださずにフルドラグ状態で引っ張りまわすのはさすがにNGです。

その教訓を踏まえ次のヒットの際は、焦らずに魚の向きを確認しながらラインのテンションを保ち、魚がこちらに寄ってくるように意識した結果、ついに念願のトラウトをランディングすることができました。

 


(使用ロッド:ZINN 8ft11inch 4WT)

 

ワンポイント

管理釣り場も様々な環境下にあるのでフィールドの状況も様々ですが、最初はバックスペースがない場所や逆光のポイントはなるべく避けた方がいいかもしれません。
快適にキャストできる、そしてターゲットが確認しやすいスポットを確保するのがおススメです。

なかなかいいポイントに入れなかったときは、インレット(流れ込み)にチョイ投げして、あとは流れに任せてラインを送り込むだけでも、ヒットに繋がるバイトは沢山あるのでオススメです!

まずは、魚の引きを楽しみたい時にお試しください。


この管理釣り場では「いなす」という感覚をつかむことができました。

リールのドラグを使わずに、ターゲットとのテンションを適度に保つためには、ファイト中常に相手の動きに集中しながら微調整を繰り返す必要があります。
これが「いなす」という意識を常に持ちながらのやり取りに繋がってくると思います。

 

そこでスタッフ「Y」は思いました。

「フライフィッシングのファイトはルアーフィッシングにおいての「いなす」感覚を、より研ぎ澄ましてくれるのでは?」と。

 

ルアーフィッシングでドラグ性能を活かしたやり取りに於いても、この「いなす」感覚はもちろん非常に大切な要素です。

フライフィッシングにおけるラインを手で持ちながら、テンションをコントロールするというダイレクト感たっぷりのファイトスタイルは、ルアーフィッシングにおいての「いなす」感覚を、より研ぎ澄ましてくれるきっかけとなるのではないかと感じました。

総合的に、ある程度ルアーフィッシングの知識をお持ちの方は、初心者の私の様なNG行為をすることなくフライフィッシングをお楽しみいただきながら、ルアーフィッシングの上達にもつなげていただけると思います。

 

その他近所で狙えるターゲット

ここまで、オイカワと管理釣り場でのトラウトを相手にフライフィッシング実践してきましたが、いずれも比較的身近で狙いやすいターゲットかと思います。
その他にも近所の河川ですこし強めのフライロッドを使用して、狙えるターゲットをご紹介します。

 

~ニゴイ~

サイトフィッシングで狙える身近なターゲット。
「淡水のボーンフィッシュ」と呼ばれるほど、掛かったあとのダッシュは格別です。

 


~ナマズ~

空気抵抗が大きく若干キャストしにくいですが、アピール抜群のバスバグと呼ばれるフライで!

「ガボッ」と勢いよく水面を割ってフライに出てくるナマズのバイトはとてもエキサイティングです!

ですが・・・数回のバイトはあったものの、まだフッキングには至らず・・・

フライでナマズゲットを目指し、スタッフ「Y」は現在も足繁く近所の水路へ通っています。

 

ワンポイント

コイ、ニゴイ、ナマズを狙う場合、少し重たく空気抵抗の大きなフライを使用するケースが多い為、キャスティング練習編でもご紹介した通りオイカワやトラウトで使用したロッドでは少しパワー不足を感じキャストがしにくくなります。
もちろんパワフルなターゲットとのファイト面も考慮して、管理釣り場で使用するものよりも少しパワーのあるロッドをおススメします。
※ニゴイ・ナマズ狙いでの使用ロッド:ENNE 8ft11inch 9WT

 

 

キーワードは「安・近・短」!

フライキャスティングが上達してきたスタッフ「Y」は、近場にいる様々なターゲットをとにかくフライで狙ってみたい!という欲求に駆られ、先生スタッフ「T」と共にフライロッドを手にいろいろなところへと出かけております。

ターゲットに合わせた「タックル選び」もまた楽しいものです。

次回の「道具選び編」~ターゲットに合わせた初心者の方にもおススメのモデルとざっくりとした初期費用~で、狙うターゲットや場所に応じた最適なタックル選びのポイントをご紹介させていただきたいと思いますので、皆さんお楽しみに!