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新製品「シーウォーク・ライトジギング」解説!! その1-コンセプト編
2018年夏にヤマガブランクスの「SeaWalk」シリーズ「Light-Jigging」モデルが登場します。
SeaWalkシリーズ自体がライトラインを使用したタイラバ、タイジギング、タチウオジギングなどのライトジギングを総括したカテゴリーなのですが、近年のジグやラインの進化によるターゲットやフィールドに対応すべく、「Light-Jigging」という新機軸モデルを開発しました。
■コンセプト
近年のライトジギングシーンは、極細PEラインの強度・耐久度の向上が目覚ましく、また各メーカー様よりリリースされております高比重タングステンジグ、スイミング主体の鉛ジグの多彩なラインナップにより、これまでは狙って釣ることが難しかったイサキなどのターゲットも楽しみやすくなり、また浅場から深場まで攻略しやすい点からもフィールドのバリエーションも広がり続けています。
私たちヤマガブランクスでは、その進化に対応すべく、大きく三つのコンセプトを立てました。まず、ライトラインに対応した多くのジグがそうであるようにスイミングアクションに特化し、かつ追従するマイルドなティップでのイージーなジグの操作性に拘ること。二つめに、ベリーからバットにかけては張りとパワーを持たせ、ティップから手元に伝わる潮噛みの感度を向上させること。そして三つめには、ライトジギングに良くありえる不意の大物のヒットにも十分に対応するパワーを持たせる事に重点を置きました。
■ラインナップ
水深やターゲット、シチュエーションごとに、スピニング3機種、ベイト3機種の全6機種でテストを繰り返し、近海のイサキ・アジから青物、ロックフィッシュ、マダイ、そしてタチウオ等はもちろんの事、この釣りでヒットしてくる様々な魚種を、よりシステマチックに狙えるようラインナップを練り込みました。
また、ベイトモデルに関してはジグの操作性だけでなく、アタリを取って掛けにいくタイラバのスタイルや、ディープタイラバも視野に入れ、特に感度の面にもこだわりました。また、持ち運びの携行性を意識し、ベイト・スピニング全モデルがグリップ脱着式となっております。
■既存の「Taijigging」モデルとの比較
SeaWalkにはすでに「Taijigging」シリーズがありますが、「Light-Jigging」シリーズとは調子は大きく異なります。「Taijigging」シリーズは乗せ調子の設定ですが、「Light-Jigging」シリーズは基本的に掛け調子となり、よりジグ潮噛みを解り易くし、スイミングアクションの操作感を高めていることが大きな特徴です。またグリップ寸法をショート気味の設定にすることで、船が流れない時やシャロー域でキャストして広く探る時の取り回しとを重視し、肘に当ててのシャクリ、脇挟みでのシャクリの両方の操作性を意識しております。
(500g負荷での曲がり比較。)
Taijigging 63M a寸法460mm
Light Jigging 64ML a寸法400mm
(a寸法はリールフット位置からグリップエンドまでの長さです。)
もちろん、マダイに特化した「Taijigging」シリーズの良さや利点も当然ありますので、両モデルの違った使用感をお楽しみ頂ければ幸いです。
「Light-Jigging」シリーズは追従するティップに、ジグをナチュラルにスイミングさせる腰を持ったベリー、そして強靱なバットパワーが共通する特徴です。そして各機種を使い分ければ15~150gのジグをシステマチックに選べる点が魅力であり、特筆すべき点は使用ジグ範囲15~40gのスピニング67ULだとしても80cmのマダイとも対等以上にやり取りできるパワーを秘めていることです。パワー表記はあくまで使用ジグの重さに対応した扱いやすさを表しており、全てが大物を意識したブランク設計になっている点も大きな特徴だと言えるでしょう。
次回、続編として各モデルの詳細等についてお伝えさせて頂きます。乞うご期待下さい。