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シーズン特集「ライトジギング特集・SeaWalk Light Jigging 67UL解説」

今回のシーズン特集はこれからの時期さらに盛り上がりを見せる【ライトジギング】について取り上げたいと思います。

数年前から盛り上がりを見せるライトジギング。
まずこの釣りの面白さといえば釣れる魚種が豊富で比較的アタリが多いことでしょうか。
良い時期になると1日の釣行で20種類以上の魚を釣り上げた!なんて声もお聞きします。
(下の写真は1つのジグに3匹の魚が掛かっています!)

そのうえタックルも非常にライトで体力的にも楽なライトジギングは、初心者の方はもちろん女性の方にも人気で、日本全国楽しまれている方も多いのではないでしょうか?

『タックルの進化』
元々ライトジギングという釣りは存在していましたが、いまのようにいろんな魚種を狙う釣りではなく、あくまでも小型青物を細ラインと軽いジグで食わすための釣りでした。
そんなライトジギングの世界を変えてきたのが、タックルの進化であり特に【タングステンジグ】の登場と進化は大きかったのではないでしょうか。

高比重かつシルエットが小さいタングステンジグは、状況にもよりますが、これまで口を使ってこなかった魚までターゲットに入れることができます。加えて、沈みが鉛のジグに比べ速いため沈下スピードが速く、潮流の早い場所や深場の攻略を容易にしました。
さらにタングステンジグにライトラインを組み合わせることによりフォールから巻きのアクションまでのレスポンスが非常によくこれまでにないアクションでターゲットを魅了します。

年月を重ねるごとに狙えるターゲットもどんどん増えていて、現在ではPE0.6~0.8号を使用し主に80g以下のジグを使用したライトジギングをよりライト化したスーパライトジギング等も流行っていますね!

『SeaWalk Light Jigging』
そんなタングステンジグやスーパライトジギングに対応したモデルが弊社のSeaWalk Light Jiggingシリーズになります。

スピニング3機種、ベイト3機種の全6機種で構成されており、全機種を共通しての最も大きな特徴は、レスポンスが速いタングステンジグ系ジグの使用に対応した軽快かつ繊細なブランクで、柔軟なティップと操作性の高いベリー、大型魚の走りを受け止めるバットを融合しています。

従来のハイピッチ系ジギングと異なり、スイミングアクションに特化したティップにこだわりました。
もちろんライトジギングの宿命でもある不意の大物のヒットにも十分に対応できるパワーを全機種に持たせてます。

『SeaWalk Light Jigging 67UL』
そんなSeaWalk Light Jiggingシリーズですが、開発当初はスピニング2機種、ベイト3機種の全5機種で展開する予定でした。
ラインナップ決定間近の会議で、一部スタッフから出た意見が「現ラインナップにないシャロー帯などに特化したULクラスのロッドがあっても面白いのではないか」ということでした。
そこで開発に着手したのが、『SeaWalk Light Jigging 67UL』です。

最後に開発されたこのモデルですが、開発コンセプトは20g前後の軽量メタルジグを駆使し、
シャローエリアでイサキやアジを狙うのに適したウルトラライトクラスロッド。


しかしながらシャロー帯でイサキ・アジを狙っている際にも青物であったり大型の真鯛でしたり、ライトジギングには不意の大物がつきものです。
軽量メタルジグに対応できるしなやかなブランクながらも不意の大物に対応できるバットパワーは残したい・・・
テスト釣行を重ねブランクの改良を重ねた結果仕上がったのが『SeaWalk Light Jigging 67UL』になります。

確かにイサキ・アジ等を狙うスーパライトジギングに最適なロッドになっていますが、このロッドの魅力は決して小物竿ではないということです・・・

ということで!シリーズの中でも異色の『SeaWalk Light Jigging 67UL』について掘り下げたいと思います。
67ULもただ弱い、曲がるロッドではなくシリーズの中でも特に面白いロッドだということを今回ご紹介できればと思います。


曲がりの比較を見てもらうと分かる通り、67ULが他のロッドに比べて大きく曲がっているのがわかると思います。
適正ルアーウェイトもJig 15~40g/Cast Max 25gとシリーズで一番小さい数値です。
あくまでこの数値はしっかりジグを動かすのに快適なジグウェイトであり、水深・潮流等の要素はありますが、60gでも問題なく使用できる場面が多いです。
また、タダ巻きであれば、80gまで問題なくご使用できます。
ですが、水深・潮流によっては感度が失われてくる場面がありますので、水深は60m以上ではLクラス以上のパワーをオススメ致します。

パワー表記がクラスで一番弱いULとなっておりますので、やはり弱いロッドと思われがちですが
SeaWalk Light Jiggingシリーズのパワークラスは水深などのフィールド特性や使用するジグに合わせた調子の違いを表しているとお考え下さい。
大きくも曲がりつつもバットはガツンと残りますので、凄く溜めの効くロッドに仕上がっています。
(下の写真は70cmクラスの真鯛とファイト中)

テスト時にはブリクラスから80cmオーバーの真鯛等も上げております。
そしてバットはしっかりと残りますが、しなやかなティップ・ベリーは魚の首振りに対して素直に曲がってくれるためのとても追従性が良く
バラシも少なかった印象です。
そしてスムーズな曲がりはファイトをより楽しませてくれます!

『SeaWalk Light Jigging 67UL タックルセッティング例』
ライトジギング、スーパライトジギングを始めるにあたり
どんなタックルセッティングやフックを使ったらいいか迷うところだと思います。
今回は簡単ではありますが、弊社テスター・スタッフ等が実際に使用している
セッティングをご紹介できればと思います。

【タックル例】
ロッド:SeaWalk Light Jigging 67UL
リール:2500番~3000番
ライン:PE0.8号
リーダー:16lb

 

ラインシステム的にもこのタックルで青物からイサキ・アジまで数多くのターゲットを狙うことができます。
0.4~0.6号も使用していますが、魚を掛けてから取り込むまでの手返しを考えた時に、やはり0.8号使用時のレスポンスが良いため0.8号を選択しています。

【フック例】
ライトジギング・スーパライトジギングのタックルセッティングにおいて一番悩むところが、フックセッティングではないでしょうか。
市販の物を使うのか、フックを自作するのか・・・
現在はフックの種類もかなり膨大です。
あくまで一例ではありますが、ご紹介致します。

【例1】
(市販の物でいえば下の写真のようなフックを使っている場合が多いです。)


【例2】
自作フックであれば、弊社フィールドスタッフが実際に使用しているフックがこちらになります。

スーパライトジギングではなにが掛かるかわからない状況も多々ありますので、フックは比較的太軸のものを使用。
なおかつフックサイズが大きいのが特徴ですね。
フック大きいと大物が掛かった時に安心という面もありますが、アジ・イサキも同じで大丈夫なのか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、67ULのティップがかなりしなやかなで追従性に優れているためバイトを弾くことなくしっかり掛けることが可能です。
ジグにアタックしてくる魚の活性が高いというのもありますが、かなりオート気味にフッキングも決まります。
アジ系の吸い込みバイトに対しては、吸い込んで吐き出すときに刺さりやすいように大きめのフックが有効。
イサキ系のじゃれつくバイトにも体に刺さりやすく有効との事。

このセッティングでブリの92cm,8kgを約3分で仕留めています。
(水深は20m程)

【例3】
こちらも弊社スタッフが実際に使用しているフックになります。

基本的にはフックがよく動くように柔らかめのPEライン8号程度を使用した自作のものを使用しています。ジグとフックのセッティングは基本的に頭と尻の4本バリセッティング。
フックに関してはまだまだ改良の余地があり、アシストラインの長さも用途・好みに合わせてお作りください。

ライトジギングは年々進化しており、セッティングも多種多様でいかに魚を掛けれるセッティングを見つけていくかも大事になってくると思います。
今回はあくまで一例としてご紹介致しましたので、皆様独自で自分流のセッティングを見つけるのもこの釣りの面白いところだと思います。

以上、67ULはイサキ・アジ等のスーパライトジギングに最適ですが、決して小物竿では無いところが面白いところであり不思議で魅力的です!
是非ユーザーの皆様にもこの67ULの魅力が伝われば幸いです!