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フィールドスタッフレポート『渓流ベイトフィネス』BlueCurrentⅢ 53/B
~ブルーカレントⅢ 53/Bを使用した渓流ベイトフィネススタイル~
フィールドスタッフの天野です。今回は、ブルーカレントⅢベイトモデルを使用した、渓流域におけるトラウトルアーフィッシングについてのレポートをお届けいたします。
2020年春、ブルーカレントⅡは、Ⅲへとリニューアルされ、ロッドバランスの向上等、基本性能がよりブラッシュアップされました。
この時、ラインナップに加わったのが、ベイトモデルの53/Bです。ソルトでの使用は勿論、渓流域におけるトラウトゲームでの使用も想定されており、マルチにルアーフィッシングを楽しむアングラーの方には丁度良いアイテムではないかと思います。
今シーズンから、このブルーカレントⅢを持って渓流へ通っていますので、釣行の様子を交えながらロッドの使用感や、どの様なフィールドにマッチするのか、まとめてみました。
主に、イワナやヤマメが生息する渓流ですが、河川ごとに渓相は様々で、山深い谷の源流から里川までフィールドは多岐にわたります。ブルーカレントⅢ53/Bの特徴を活かすとすれば、小規模な河川でピンスポットを攻めるような釣りにマッチするロッドといえるでしょう。5フィート台のレングスと、ベイトタックルの長所でもある近距離での手返しの良さ、キャストコントロールのしやすさは、川を釣り上がりながら、連続するポイントを撃っていくのにもってこいです。
特筆する点としては、ロッドのティップからベリーセクションの適度なしなやかさが挙げられます。
キャスト時には、小さなモーションでもしっかりとロッドにルアーのウエイトをのせることができ、勢い良く放たれたルアーは直線的な軌道を描くことで、目標との距離感がつかみやすく、キャストコントロールがしやすくなります。また、ファイト時にはロッドの追従性が良いので、ラインテンションの抜けや口切れを防ぎ、バラシを軽減してくれるメリットも見逃せません。
ただ、このしなやかさがある分、ルアーへのアクションの入力はマイルドな印象を受けました。 キビキビとした動きよりかは、ソフトな動きになる感じがありますので、短い距離でネチネチ誘うような使い方に合うように思います。
そして、もう一点触れておきたいのが、リールシートです。ブルーカレントⅢのベイトモデルは、PMTSリールシートを採用しているのですが、特徴としてはパーミングする際に、指を掛けるトリガーが小さい作りになっています。このことによって、キャスト時のワンフィンガーから、リトリーブ時のスリーフィンガーへ突っかかりなく移行でき、動作がスムーズに行えます。正確さと手返しが要求される場面でこの性能はプラスになると思いました。
この様な特徴を持つブルーカレントⅢ53/Bを片手に新緑の渓を釣り上がります。
瀬の開きにある岩のヨレ、淵の脇へ巻く反転流、丁寧にアプローチすると…
美しい渓魚と出会うことができました。
ここ数年、渓流のトラウトシーンで注目を集めている、ベイトフィネススタイルをブルーカレントⅢ53/Bで楽しんでみてはいかがでしょうか。
タックルデータ
ロッド ブルーカレントⅢ 53/B
リール カルカッタコンクエストBFS
ライン PE1号+リーダー、ナイロン5ポンド
ルアー 5センチ前後のミノー(3.5g~5g程度)