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フィールドスタッフレポート『上天草メバルプラッギングゲーム』BLCPlug 610Quickness
皆さん、こんにちは!
YAMAGA Blanksフィールドスタッフの山河です。
今回は、2022年2月末に発売された”BlueCurrent 610Plug Quickness”を使用し、天草のメバルプラッギングゲームに行ってまいりましたので、天草のフィールド紹介とロッドの使用感を含めた釣行記をレポートします。
【上天草のメバリング】
私がメインフィールドとする上天草市は、有明海と八代海に面し、大小様々な島が点在し複雑な潮流と、ロケーションも干潟、ゴロタ、サーフ、地磯と多種多様で自然豊かな場所になります。
更に全国的にも稀にみる干満の差が最大で5mを超える有明海。
その干満の差が生み出す潮流は、時に川の様に流れ、日毎に顔色を180度変えてしまうその難しさから多くのアングラーにも人気のフィールドです。
上天草のメバルのシーズンとしましては、例年11月後半頃から釣れ始め、1月頃に産卵絡みで一旦、魚影が薄くなり、1月後半頃から2月にかけアフターの個体が釣れ始めます。
この頃辺りから、数もコンスタントに上がり良型も混ざりますので、2月~4月にかけ上天草市のメバルゲームのハイシーズンと言えるかと思います。そして、4月を過ぎて水温も上がったあたりから、釣れ辛くなり終盤となりますが、6月梅雨時期までは何とか狙うことが出来ます。
ベイトパターンとしましては、ポイントによって様々ですが、白魚、イワシ、アミ、モエビ、ヒイカであることが多いように感じます。
その日、その場所のベイトパターンが大きく釣果を左右することもありますので、この5つを意識したルアー選択やレンジ攻略が釣果へ繋がる鍵を握ると考えてます。
【初場所を開拓、ポイント選定】
今回は、“610Plug Quickness”を使っての釣行ということで、通い慣れた地元のフィールドですが、ここは敢えて初場所で釣りを展開したい事もあり、グーグルマップを頼りに、比較的水深の浅いエリアでブレイクラインが絡み、潮当たりもいい場所を探してポイント選定を行いました。
そして、釣行の前日に下見を行ったところ、目当ての場所に“藻”が沢山生えているのも確認できました。実はこの“藻”の存在が“潮通しの良い”という事を教えてくれて、更に魚の着き場ともなりますので、釣果に繋げるためには十分なプラス要素となります
【初場所での狙い方と使用するプラグ】
先ず、初場所ではサーチベイトでジグ単から始めます。
先ずはジグ単で“流れ”や“水深”に“地形”等の情報をしっかりと確認した上で、プラグを投入していきます。そうすることで、プラグの根掛かりのリスクを大幅に減らすことができますのでいつもおこなっています。
プラグの種類は毎回ざっくりとルアーの泳層やタイプを4つに分けています。
- トップウォータープラグ
- フローティングミノー
- シンキングペンシル
- バイブレーション
この4つのタイプを主体に組み立てていきます。
そこから更にカラーをクリア系とアピール系、グロー系とその日の傾向で使い分けたり、または、ルアーのシルエットも、スリム、ファット、ショート、ロングと分類していきます。
そうすることにより、その日のパターンを細かく詰めていくことが可能となります。
【いざ、実釣】
釣行日は中潮。
下げ潮に入って2時間ほどたった頃からウェーディングでエントリー。
潮の流れに合わせて立ち位置を決めます。
ジグ単で状況把握後、まずは表層からクリア系フローティングミノーでアプローチしてみます。カラー、シルエットを変えながら、しばらくキャストを繰り返すもメバルからの反応はありません。
目先を変え、今度はレンジを入れる意識でシンキングペンシルを潮上から漂わせるイメージでアプローチしてみます。
すると、コンっと小突くようなバイト!
610PlugQuicknessのレスポンスを活かし、すかさずフッキングをいれてファイト開始。
押しの強い流れの流芯に乗り随分と抵抗します。
いいサイズを期待しましたが、20弱とまずまずのサイズ。
やはり、潮流場が絡むこのエリアの魚は良く引きます。
撮影を終え、次は違うルアーをセレクトして再度アプローチしてみます。
キャストして先程ヒットした流れの筋に差し掛かった時、次はモゾっとするルアーを抑え込むようなバイト・・・・
この“抑え込む”アタリは大型であることが多いので、鋭くフッキングを入れファイト!!
先程の魚よりトルクのある引き味をみせます。
釣行前の明るい時間に、藻やブレイクラインの位置を確認していたため、潜られないようにロッドを曲げ込み強引にファイトします。
結果、魚に主導権を与える間もなく徐々に距離を詰め、難なくキャッチ!
上がってきたのは27cmと体高があり、ヒレも大きな良いサイズのメバルでした。
このサイズになると、驚くほどトルクフルに走りますのでライトタックルのターゲットとしては充分に楽しめます。
途中、フックアウトの心配もしましたが、立ち位置からこの魚がヒットした地点までの距離はそれなりに離れていながらも、フッキングはしっかりときまっていました。
この“610Plug Quickness”一見、細身なブランクで、繊細な掛け調子のようにも感じるのですが、ファイト性能は曲げこむ程にパワーを発揮してくれますので、グッドサイズのメバルを相手にしても安心してやり取りができました。
その後、バイトは遠のきましたが、まだ単発でライズも確認できましたので、次はフローティングミノーで表層を狙ってみます。
ミノーの泳ぐ波動を感じつつ、ストップ&ゴーで誘いを入れてみると、ストップを入れポーズ中に竿を叩くような派手なバイト!
こちらも難なく寄せて無事にランディング。アフターから回復しつつある美しい個体でした。
その後も数匹ミノーで追加し、潮位が下がりきったところで再びアタリが遠のいたので、今度はフォローベイトの意味でワーム+ジグヘッドを使用して沖の深場を狙ってみます。
先ずは、タングステンの1.5gのジグヘッドをセットし、ロッドのレスポンスを活かしたワインドを試します。
張りのあるティップで跳ね上げリフト&フォールを繰り返していると1投目から金属的な激しいバイト!!
正体はヒラセイゴでした。
その後、カサゴとメバルを数匹追加して、潮も完全に上げ潮に変わったタイミングを機に、この日は納竿としました。
【プラグの使用感】
■フローティングミノー
ミノーの引き抵抗をしっかり伝えてくれて、流れの変化などの情報量の多さから、リーリングスピードの調整など攻略のイメージがおこないやすいです。
また、アクションをつける場合はトゥイッチ、ジャーク等の操作入力に対してロッドが、レスポンスよく答えてくれるので、ミノーにロスなくアクションを伝えてくれる使用感となります。
■シンキングペンシル
流れに乗せて、ラインを張らず緩めずにルアーを漂わせた際に、居食いするような「モゾっ」とするようなバイトでも、手元にしっかりと伝わり、それに対してのフッキングまでのレスポンスが良く、しっかりと決める事が出来ます。
■ジグ単
最後はフォローでワームを使用しワインドも試してみましたが、操作性の良さから縦の釣りもしっかりこなしてくれます。アクション後のカーブフォール時に潮を感じる事が出来るくらい感度が高く、着底やバイトもしっかりと手元に伝わる事が実感できます。
【最後に】
今回は、地図を頼りにポイントの絞り込みから始まり、フィールドの豊かさの恩恵で何とか釣果に繋げる事ができましたが、ここまでの過程がとても楽しく、答え合わせが出来た達成感があります。
上天草エリアは、これから春に向かうにつれメバルの数・型共にどんどん上向いてくるに従い、マイクロプラグを用いたメバルのプラッギングゲームは一番楽しい時期を迎えます。
皆様も是非、BlueCurrent Plug 610 Quicknessでメバルのプラッギングゲームを更に楽しいものにして頂きたいのと、更に「釣った感」を実感して頂きたいです。
~タックルデータ~
ロッド:BlueCurrent Plug 610 Quickness
リール:STRADIC C2000SHG(SHIMANO)
ライン:PE0.3号
リーダー:フロロカーボン1.75号
ルアー:shiriten EBEECH 48(MADNESS) SHORS ピットスティック(TACKLEHOUSE)
SHORESオルガリップレス(TACKLEHOUSE)