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2022年新製品ブルーカレント・プラグ解説!!

●はじめに
ヤマガブランクスのライトゲームシリーズ「ブルーカレント」の追加モデルとして2022年2月にリリースされる「ブルーカレント・プラグ」の2機種は、マイクロプラグでのアジ・メバルゲームをメインに想定したモデルで、ブルーカレントシリーズの中でも異彩を放つモデルになっています。
そこで、この特集ブログでは、製品ページを更に掘り下げて解説させていただきます。

 

●BlueCurrent Plug というカテゴリー
新しいブルーカレント・プラグは610 Plug Quickness(クィックネス)と73 Plug Seamless(シームレス)の特性の異なる2機種です。ブルーカレントにはブルーカレントⅢシリーズと、フラッグシップのブルーカレントTZ/NANOシリーズがありますが、ブルーカレント・プラグは大きな区分ではブルーカレントTZ/NANOシリーズに入ります。
ブルーカレントTZ/NANOシリーズの中にもJighead Specialなどのカテゴリーは存在しますが、ブルーカレントシリーズの特徴である汎用性能の高さを損なわない範囲でのカテゴライズです。あくまで目安としてのカテゴリーであり、使い方はアングラー次第でご自由にどうぞ、というのがブルーカレントTZ/NANOのコンセプトです。
しかし、ブルーカレント・プラグの2機種に関してはアジ・メバルのマイクロプラッギングに特化した性能を研ぎ澄ましたモデルであり、汎用性能はある程度残しつつもプラグ操作を優先した設計です。明らかにこれまでのモデルとは違うコンセプトであり、この2機種に関しては明確に区別するためにブルーカレント・プラグという独立したカテゴリーとしてリリースすることになりました。

 

●マイクロプラッギングゲームとは?
まず、アジ・メバルを狙うライトゲームにおいて、基本となるルアーはやはりジグヘッドです。選べるウェイトの幅も広く、セット出来るワームのバリエーションも多彩で、更にレンジも探りやすく、大抵のシチュエーションはジグヘッドで攻略できます。
それでは、なぜマイクロプラグを使用するのかと言えば、プラグにはプラグの利点があります。

・プラグの利点
・フォールスピードを調節しやすく、流れに乗せやすい
ジグヘッドで遠投できるウェイトではフォーリングスピードが速くならざるを得ませんが、シンペンや極小のバイブレーションなどは遠投でき、かつゆっくりとしたフォーリングでアピールできます。また流れに乗せやすいので、テンションを掛けた状態でレンジをキープしやすく、狙いのレンジやスポットでじっくりアピールできます。
・レンジキープしやすい
ミノーに関しては潜るレンジに設定があり、安定したレンジキープが可能です。更にフローティングプラグ・トッププラグに関しては水面で止めることも可能なので、水面のベイトを偏食している状況などではプラグしか釣れないということもあります。
・動きの緩急がつけやすい
シンペンのただ巻きスローアピールや上下のアピール、ミノーのトゥイッチ&ストップ&ただ巻きなど、プラグはナチュラルアピールだけでなく、緩急のあるアクションでリアクションバイトを誘発するアピールも得意です。

などなど、プラグの利点は多々ありますが、欠点もあります。これはアジ・メバルでプラグが有利な状況で多発する「アタリが弱い」状況とも連動しますが、なかなかフッキングしないことがあります。アジで言えば吸い込みが弱かったり、メバルで言えばくわえても反転しない状況は、しっかりとアタリを感じてアワセなければ、なかなかフッキングしません。
こういった時は吸い込ませやすいジグヘッドが良さそうですが、特定のベイトを偏食している状況、集まったプランクトンのみを食べているアミパターン、極小の小魚のみを食べているマイクロベイトパターンなどでは、ジグヘッドに反応しないことがあるので、非常に悩ましいというか、アジ・メバルの奥深さを楽しめる瞬間でもあります。

そこで、ヤマガブランクスではマイクロプラッギングに特化したモデルを作り、より奥深いアジ・メバルゲームを楽しもう!! という企画が立ち上がったのです。

610Plug Quicknessと73Plug Seamlessの2機種の特性について解説していきます。

 

●BlueCurrent Plugに求めたもの
BlueCurrent Plugの2機種は、極小プラグにしか出来ないゲーム展開を求め、感度と操作性能を研ぎ澄ましたスペシャルモデルです。ブルーカレント・プラグに求めたのは、シンプルに言えば、2~4g程度、3~5cmのプラグをストレスなく使いこなすための性能です。
キャスト~操作(アクション)~フッキング~ファイトといった一連のプラッギングゲームは、もちろんブルーカレントシリーズでも可能ですが、この2機種のプラグモデルにはよりプラッギングに求められる性能を詰め込みました。
例えば、マイクロプラグをアクションさせる際の移動距離の調整のしやすさです。プラッギングゲームにおいて、プラグが動きすぎることや移動距離が大きすぎることは良いこととは限りません。できるだけ動きすぎずに一カ所で細かくアピールさせたり、また連続アクションからのポーズを織り交ぜたストップ&ゴーの繋ぎやすさ、デッドスローでのただ巻き時にしっかりとプラグの存在感を感じながらの微妙な調整など、マイクロプラッギングゲームをこだわる上では必須の性能となります。
BlueCurrent Plugに求めたのは、これらの繊細な操作を確信を持って演出する性能であり、その為に必要となる微妙な抵抗の違いを把握する高感度性能を持たせています。

 

●610Plugと73Plugの違い
そして、より深くマイクロプラッギングを楽しむために、BlueCurrent-Plugの2機種はアングラーのスタイルに合わせて選んでいただけるように異なる特性を研ぎ澄ましています。
まず、単にプラグの操作性という点では610Plug Quicknessも73Plug Seamlessも同様に扱いやすさと高感度性能を持たせています。
シンプルに言えば610Plug Quicknessが掛け調子、73Plug Seamlessが乗せ調子になりますが、単純に乗せ掛けでの区分けではなく、求めるルアーアピールやアクションにも違う特性を持たせ、マイクロプラッギングの持つ可能性や万能性を、より深く引き出すための性能を研ぎ澄ましています。
そして、扱いやすさや状況対応力で言えば、基本となるのは73Plug Seamlessです。大体はこの一本でプラグゲーム全般が楽しめますが、前述したようにアジ・メバルのプラッギングでは、もう少し反応速度を上げてフッキングしたいという状況もあり、そういった高レスポンスなゲーム展開をお好みの方には、より先調子で高感度なブランクを持った610Plug Quicknessがオススメです。
この2機種に関しては、対応力が高いレングスと乗せやすい調子のプラッギングモデルとして73Plug、ショートレングスで感度と高レスポンスで反応速度を上げるタイプが610Plugという位置づけです。

 

BlueCurrent 610Plug Quickness TZ/NANO
ブルーカレント610プラグ クイックネス TZ/NANO


Spec / Lure: Plug 1.5~6g / JH 0.5~5g Line: PE 0.1~0.4
●ロッド全長: 2100mm (仕舞寸法: 1075mm) ●ロッド自重: 64g  ●ガイド: TZチタンフレームKガイド仕様(Fuji) ●継数: 2pcs(逆並継) ●リールシート: VSS16(Fuji) ●適合リール目安 D: LT1000~2000 / S: 1000~C2000
●価格:39,900円(税抜)

610Plug“Quickness”は掛け主体のモデルではありますが、ブランク自体は決して硬さを重視したものでは無く、ベリーからバット部の反発力を調整し、バイトを感じ取った後のアングラーの反応速度を上げることをメインコンセプトとしたモデルです。
使用プラグは種類を選ばずに扱えますが、コンマ何秒でフッキングのタイミングを早めたい展開、プラグの移動距離を極限まで短くしたアクションで小刻みに誘いたい展開などでは、610-Plugが本領を発揮します。
繊細かつソフトなティップに絶妙な反発力のベリー部を持ったハイレスポンスモデルですが、ファイト時にはスムーズな曲がりを見せ、曲げ込む程にパワーを発揮します。
繊細に誘い、高速で掛け、そして思い切り曲げ込んでラインテンションを緩めずに一気に獲る。ただの掛け調子ではない、マイクロプラグの誘いを極めていくスタイルに必携の一本です。
↓下よりフィールドスタッフによる解説動画もご覧ください。

 

BlueCurrent 73Plug Seamless TZ/NANO
ブルーカレント73プラグ シームレス TZ/NANO


Spec / Lure: Plug 1.5~6g / JH 0.3~5g Line: PE 0.1~0.4
●ロッド全長: 2220mm (仕舞寸法: 1135mm) ●ロッド自重: 67g  ●ガイド: TZチタンフレームKガイド仕様(Fuji) ●継数: 2pcs(逆並継) ●リールシート: VSS16(Fuji) ●適合リール目安 D: LT1000~2000 / S: 1000~C2000
●価格:40,900円(税抜)

73Plug“Seamless”(シームレス)は幅広いルアーを使いこなす乗せ重視の調子で、610 Plugに比べると、より汎用性能が高いモデルになっています。吸い込みが弱くバイトが弾きやすい状況や、アミパターンなど明確なアタリが出にくい状況で、微細な潮流の抵抗と小さなバイトを聞き分けつつ、フッキングに持ち込むことがメインコンセプトです。
マイクロプラッギングの基本アピールとなるシンキングペンシルやミノー等のデッドスローリトリーブ時において、ソフトなティップと追従するベリー部で吸い込み系のバイトも逃さず拾い、また弾きやすい足下でのバイトもフッキングに持ち込みやすくなっています。
プラッギングモデルとしての基軸となるモデルであり、ジグ単の使用にもオススメできます。
↓下よりフィールドスタッフによる解説動画もご覧ください。

 

 

他のブルーカレントのジグヘッドモデルでもプラグは使用できますが、この2機種はあくまでプラグをメインとしたゲームに主軸を置いたブランク設計であり、ジグ単がサブルアーというコンセプトです。プラグにしか出来ないゲーム展開を求め、ヤマガブランクスの追求する繊細なライトゲームを実践するためのスペシャルウェポンとして、ブルーカレント・プラグシリーズを体感してください。

 

製品ページ
https://yamaga-blanks.com/product/lightgame/bluecurrent-plug-model/