STAFF BLOG
福島 渓流 Lupus51
福島県フィールドスタッフ釣果報告
フィールドスタッフ:穂刈
釣行日7月24日
福島県某所
福島県はここ数年無い位、雨が降らずどの河川も渇水状態で雨の恩恵が欲しい所、しかり釣り人も生き水の流れる他県へ流れていた。
自分も同様、県内での釣りに見切りを付けて他県へと渓魚を求めていた。
釣行当日は午前中家でまったりしていたが、あまりの暑さで耐えきれず涼しさを求めて渓流へ向かった。
現場到着はお昼過ぎ、日差しを避ける為木々がオーバーハングしている沢へ入渓することに決めた。超渇水で有ったが川を縦横無尽に蜘蛛の糸が張っており、最近誰も入って無い様であった。
5cm ミノーを結び釣り上がって行くと細い筋から元気良く20cm 位の岩魚やヤマメ、虹鱒が遊んでくれ、実に爽快で癒される。来て良かったと思う瞬間である。
ほどなくして小さなプールに笹藪がオーバーハングしておりそこへ流れが差し込んでいた。
ミノーでは笹藪の中へ入れる事は出来そうも無かったので、ダート系のルアーで中へ入れる事にし、一投目笹藪の際へ着水したルアーは上手い事ロッド操作で笹藪の中へダートして入って行った。次の瞬間、中から沢に似付かないサイズの魚が反応を示しルアーを少し追った後、笹藪際に定位した。
ピックアップした後、間髪入れずその魚の1m先へキャスト。
2回ダートさせた後のフォールでその魚は反射喰いした。
まさかの70cm級。
狭いプールの中で走り回り振り切れないと思ったのか、今度は笹藪の中へ突っ込み中で上流下流走りまくる。
流石ここまで生きてきた魚だけあって賢い。ルアーを笹藪に引っ掛けて外そうとしてくる。
しかし、この日の為に用意万全の私は、トリプルフックをシングルフックへ変えていた。
シングルフックならフックポイントが一つになり、こういう時はまかれずにすみ、鮎の友釣りが得意とする私は魚の走りをコントロールをした。
ただ笹藪にラインがまかれない様にティップは水に突っ込んだままのファイトだ。
5分ぐらいの攻防の末、観念したのか藪中でピクリとも動かなくなった。
ラインも延びきってしまい自分も余裕が無い。次走られたら切れるだろう…。
一か八か魚の顔の前にネットを。もう片方の手で魚のシッポをキャッチ。後は無理矢理ネットに押し込む。実にみっともないランディングで有ったがなんとかランディング。
しかし良く耐えてくれたルーパス51と5ポンドライン。
すべてギリギリの攻防でした。