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~フィールドスタッフ釣行レポート~秋田県 男鹿半島 アオリイカ
秋になり秋田の海はアオリイカを狙うアングラーで賑わっております。 ここ数年秋田では新小の数が少なく不調なシーズンが続いていましたが、 今年は8月後半から新小がチラホラ見え始め、順調に成長しています。 10月に入りアベレージで同長15センチ前後となり、 大きいものだと同長20センチ超えの釣果も! 私も9月後半から仕事の合間を縫って釣行に繰り出しています。 私が釣行するのは、秋田県沿岸に突き出た男鹿半島。 沿岸には磯場が広がっており、起伏に富んだ地形は魚の付き場となって 多くの好ポイントが点在しています。 さらに磯フカセ釣りのメッカとしても有名な男鹿半島は、 沖磯へ渡るための渡船が充実しており、 沖磯のディープエリアを攻めれるのも魅力の一つ。 地磯、沖磯、防波堤と色々なロケーションで エギングを楽しむ事ができる男鹿半島は、東北のエギングアングラーにとって パラダイスと言っても過言ではないと思います。 しかし、それ故にそれぞれの場所に合わせて釣りを展開しないと、 なかなか釣果が伸びない事も…アングラーの対応力が求められます。 そこで、男鹿半島の各ロケーションを攻略するポイントと、 それに伴うロッドのセレクト等を書いていきたいと思います。 使用したロッドはカリスタ86Lと89MLの二機種、 フィールドでの使用感等、参考になればと思います。 今シーズンの初陣は9月16日、早朝から釣りに繰り出した。 すでにアオリイカが好調に釣れているので人出も多いと予想される。 なのでエントリーしやすい漁港などは避け、地磯をランガンしようと考えた。 前日まで強い北風が吹いていたため、北からのウネリが強く、 南向きのワンドが釣りやすそうだ。 またシーズン序盤は潮が速い岬よりも ワンドの根周りの方が釣れるイメージがある。 私は入道崎方面のワンドにエントリーした。 やはりこの日は人出が多く周りにもポツポツ人が見える。 しかし、漁港ほどの混み具合ではないのでランガンできそうだ。 まずは岸から斜め45度にキャストしていく。 ここは沖よりも手前の方が水中の地形が変化しているのでイカが着きやすい。 3.5号のエギをセットし、ボトムをとってスラッグジャークでゆっくり誘う。 するとすぐにアオリイカが連発してくれた。 ラインスラッグの変化でビシッとフッキング!ひさしぶりのイカのアタリを堪能する。 あぁ…このフッキングが決まる感じ、たまりません!! その後は、チェイスはしてくるが反応しない。 そこでエギを3号にし、速いスピードで誘いをかける。 その後に長めのテンションフォールをかけるとカリスタのティップが“クイッ”と入った! これも良い感じのアタリ。 こんな感じで、スレてきたら誘いのスピードやエギのサイズを変えて釣っていく。 そして、沖の根周りでもアタらなくて手前まで追ってくるイカもいなければ移動する。 これの繰り返しでテンポ良くランガンしていくのが 地磯の釣りで数を稼ぐポイントになる。 この日はカリスタ86Lと89MLの両方を使ったが、 男鹿半島の地磯で使うなら86Lが使いやすかった。 しなやかさがありつつも3.5号のエギをしっかりと操作できる。 “L”という表記だけを見ると弱いのではって思うかもしれないが、 使ってみると軽い負荷では張りを感じ、 負荷を大きくかけると、しなやかにトルクを感じる曲がり方をする。 エギの重みを乗せてキャストでき、エギをしっかりシャクれて、アタリを乗せやすい。 より重みのある3.5号のディープタイプを頻繁に使わないのであれば、 このロッドのしなやかさが潮流の抵抗を感じやすく、 アタリをとって掛ける動作の時に武器になると思う。 ここまでは地磯の釣行を書いたが、次は沖磯での釣行レポート。 ロケーションが変わればロッドに求められる要素も変わってくる。 この釣行ではカリスタ89MLをメインに使用した。 9月24日、この日は友人達と一緒に男鹿半島の加茂地区から渡船に乗り、 夕まずめのチャンスタイムを狙って沖磯エギングに繰り出した。 この加茂地区が男鹿半島西海岸一帯の沖磯へ渡る渡船の玄関口になっている。 15時、いつもお世話になっている政運丸さんに乗り込み沖磯を目指す。 なぜこの時間帯に来たかと言うと、早朝からフカセ釣りをやっている人達が上がり、 空いている島が多いからだ。 またフカセ釣りの人達がコマセを撒くため、 イカのベイトのアジやサヨリ等が島に寄っているプラスの要素もある。 ベイトがいればアオリイカもエサを補食するために回遊してくるので釣果が期待できる。 船長と相談し、私は“大黒ハナレ”と言う島に上がることに。 この島は小さいが沖に向かって細長いのでシャローからディープと水深の変化もある。 遠投して届く範囲に水中根もあり場所としては申し分なし。 ここで腰を据えて夕マズメの時間帯に活性の上がるアオリイカを狙う。 釣りを始めて数投した頃、状況が見えてきた。 潮の流れは沖に向かって流れており結構な速さだ。 流れに対して横にラインが入っているのでエギがあっと言う間に流されてしまう。 そこで3.5号のエギに糸鉛を巻いてエギが浮き上がらないように調整し、 根周りをじっくり探ると連続ヒット! 二匹まとめて♪エギから外す→再びキャスト→フォール中にイカを絞める。 忙しい~嬉しい悲鳴である(笑) この後は潮の流れが段々緩くなってきたので、それに合わせて糸鉛を外し フォールスピードを調整してやるとコンスタントにヒット。 しかし、流れが止まってしまうとアタリが途端に無くなる。 活性が下がったのは間違いない。 そこで沈下スピードの遅いシャロータイプのエギに変えて 根周りをネチネチ攻めるとやっと一杯追加。 そうこうしていると、今度は岸に向かって潮が流れ出した。 さっきと真逆である。また流れの速さに合わせて糸鉛を巻いて エギが入って行くように調整してやると連続ヒット! このことから、やはり流れが出るとイカの活性も上がり反応が良くなる。 しかし、流れが速くなると釣り人にとっては釣り辛い状況になってしまう。 そこでエギがレンジキープできるようにウエイトを調整してやる事で、 ブラインドの釣りでもエギが今どこのレンジにあるのかわかりやすくなり、 流れ速くても沖の根周りをタイトに攻める事ができたので釣果に繋がったと思う。 沖磯はイカの天敵となる青物の回遊も多く上のレンジまで追ってこれない事が多いので、 水深が深くて釣り辛くてもイカのいるレンジにエギをキープし誘いをかけること。 これが沖磯で釣果を出すポイントになる。 この沖磯の釣りに合わせてロッドはカリスタ89MLを使ったが、 86Lに比べてパワーがあるためエギにウエイトをプラスしても、 しゃくった時にエギをしっかり動かせて操作感がよかった。 潮の流れも速く地磯よりもロッドに抵抗がかかるので、 このくらいのパワーが丁度良いと感じた。 最終の迎えの時間まで沖磯エギングを満喫し、釣果も12杯と短時間だったが集中して釣りができたと思う。 漁港に帰ってくると辺りは真っ暗、秋の夕日はつるべ落とし… 季節の釣り物を楽しむことができた。 政運丸 大友船長様、ありがとうございました! そして、釣りの後のお楽しみ♪ 美味しい匂いを嗅ぎ付けたのか?これを狙ったのかは定かではありませんが… タイミング良くヤマガフィールドスタッフの米田氏が遠征で秋田入りしました(笑) 釣りたてのアオリイカを肴に乾杯、新鮮なアオリイカのお刺身に米田氏も唸っておりました。 良かった良かった! 今回は釣って楽しく食べて美味しい、秋の釣りのレポートでした。