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【三重県】ロックフィッシュ EARLY86MH for Rock

兵庫県にお住いのとっしー南西 様よりEARLY86MH for Rockを使用しての釣果レポートをいただきましたので、皆様にご紹介いたします。


【三重県尾鷲市】内湾小磯でオオモンハタ良型

2022年9月。
せっかくのハイシーズンだが、週末は台風など悪天候が重なり、悶々とした日が続いた。

ロックフィッシュのハイシーズンは盛夏期と聞くが、私の場合、夏の地磯は体力的に厳しいため、真夏(7月~8月)と真冬(1月~2月)以外の時期に熊野や尾鷲に行くことが多い。
今回の釣行は4か月ぶりの尾鷲。
自宅から尾鷲は、目ぼしい高速がないためほぼ下道で約200km、片道4時間~5時間、往復で実に10時間弱かかる。
よってできれば一泊二日といきたいところだが、事情が許さないため、日帰り釣行。
日付が変わった頃に自宅を出発。

私がよくいく地磯は、外洋に面した荒磯ではなく、内湾の小磯。
それでも足元から水深10m弱、フルキャスト地点で30mもあるため、当然、それに連なる陸地側の地形も勾配がきつく、内湾とはいえアプローチはなかなかきつい。

当日の「市民薄明り」は05:30頃。
難所通過時にはある程度、足元が見えた方が安心なので、05:00前からエントリー開始し、05:30過ぎには目的の立ち位置へ到着。

予報通りウネリが入っている。
まずは高場からトップで反応をみる。
写真はないが20cm程度のカマスが多数ヒット。
表層を我が物顔でカマスが跋扈しているところをみると青物は期待薄である。
このカマスを追い回すような魚(されど3kg以内)が釣りたいのだ。

ウネリがある上、ここから潮が上げてくるので、今しか入れない立ち位置はどこかと考える。
荷物は置いたまま、立ち位置を移動。

干潮を過ぎて少しのタイミングであったが、ウネリの影響で岬の最先端には立てそうになかった。
仕方なく最先端ではなく、その数m手前に立ち位置をとった。
ここは左斜め前方に砂地が広がっており、ところどころに瀬がある。
内湾である上、今日は外海が荒れているので、ベイト溜まりが期待できる。
そして立ち位置のすぐ左手には、陸上から海に向かって鋭い「谷」が走っており、ウネリが入ると、水中から海水がマグマのように突き上げてくる。
この谷を滑らせて、ルアーをピックアップする。

ウネリでもみくちゃにされるためメタル系を選択。
ハタ狙いで、フォールを交えたスローなメタルゲームをしたかったので、スイミング系メタルをチョイス。
これを遠投し、瀬の駆け上がり・掛け下がりをリトリーブ&フォールで探っていく。

答えは早かった。

何度か底をとった後、回収のため左手の谷に向かって、足元のブレイクをなめあげるように引いていると、コツンと前あたり。
そのまま谷際を巻いていると何かがヒット。
ちょうど谷に海水が突き上げてきたタイミングだったので、魚体もラインもウネリにあおられ、魚のサイズが判然としない。
といっても立ち位置とヒットポイントを鑑みると、サイズに関わらず、とにかく力いっぱい巻くしか選択肢がない。
谷を伝ってウネリが突き上げては戻っていくため、魚の引きがどうこうというよりも、ラインの先についた魚という「抵抗体」が、ウネリによって海中で激しく持ち上げられたり沖に引っ張られたりして、それが大きな負荷となってロッドをしぼりこんだ。
最初は中型のヒラスズキか何かかと思ったが、どうも様子がおかしい。
ウネリでもみくちゃにされながらも、底へ底へと突っ込んでいく。

ウネリの突き上げを利用して無理矢理リフトし、波が戻るタイミングではひたすら耐える。
そうすることで魚皮を磯にこすりつけながら、磯面の一段一段をヌルリまたヌルリと無理矢理こえてきたが、あと少しというところで、いよいよ谷の底にはまりこんだ。

それは魚が必死の抵抗で根に潜ったというよりは、引き上げの最終過程で険しい底の地形に物理的にはまりこんだような、硬くそして遊びのないかっちりとした感覚であった。
次のウネリ、海水が谷を伝ってマグマのように湧き立つタイミングを待つ。

ズゴゴゴゴゴー、スー、ピュー。
地形とウネリが織りなす磯笛とも呼ぶべき、独特の空気音を聞きながら、次の突き上げのタイミングを待った。
大きく下がった海面が、最下点から反転して、サラシを巻き込みながらマグマのように噴き上げるタイミングで、ロッドを静かにバットまで曲げこんだ。
海水が突き上げるパワーを利用して、魚を根から外すことに成功、そのまま海面へ。
最後はリーダーをつかんで、安全な磯面にずりあげた。

ちらりと見えた魚体は、35cm程度のアオノメハタに見えたが、実際はオオモンハタ。
しかも大きい。
尺こそ50cm程度だが、体高と厚み。
鼻面から額にかけての稜線が鋭く際立っている。
南方のロウニンアジとまではいかないまでも、カスミアジやギンガメアジのような切り立った稜線が、東から差し込む太陽光で鈍く光っていた。

アーリー86MHを手にして、まもなく一年。
かくも立派な魚を釣り上げることができ、早々に帰路につくこととした。

【ANGLER】
とっしー南西(@FISHING_TOSHI)

【TACKLE DATE】
ROD:EARLY86MH(ERY-86MH)
REEL:SW4000HG(SHIMANO)
LINE:PE1号(YGK)
LEADER:フロロ25lb
LURE:
・ナッゾジグ25g(インクスレーベル)
・スワールテールシャッド3.8インチ(インクスレーベル)
・ジュラクロー3インチ(インクスレーベル)
・ゼイゴーL 3インチ(インクスレーベル)
・ドラゴンクローラー2.8インチ(インクスレーベル)

※アーリー86MHのレビューは過去レポート参照
尾鷲1

【三重県】 ロックフィッシュ EARLY 86MH


奄美大島1

【奄美大島】リーフゲーム EARLY for Rock 86MH


奄美大島2

【奄美大島】リーフゲーム EARLY for Rock 86MH②


とっしー南西様、臨場感の伝わる詳しい釣行レポートと素晴らしいお写真をいただき、誠にありがとうございます。1月上旬の釣行に引き続き、今回も50cmオーバーの良型オオモンハタのキャッチ、誠におめでとうございます!!
足元のブレイクでのヒットということで、アングラー側はかなり不利な状況であったと思いますが、無事キャッチできたのも日頃からアーリー86MHを使い込んでいただいてロッドの性能を熟知していただいている結果だと思います。

今後とも是非ご使用いただき、アーリー86MHのさらなるポテンシャルを探って、さらに引き出していただければ嬉しい限りでございます。
この度は誠にありがとうございました。またの釣果ご報告をスタッフ一同楽しみお待ちしております!!