REPORT
【千葉県】ヒラスズキ BlueCurrentⅢ 510
YAMAGA Blanksユーザーの平野様より、釣果レポートを頂きましたのでご紹介させていただきます!!
セイゴの小規模ボイルが始まったので、いつものように遊んでみるかと撃っていると、突如ヒットしました。
正体は手尺60〜70cm弱のヒラスズキだったのですが、問題はそれを迎え打つ布陣が、普段アジング等で使っている極小ライトタックルだった、という事でした。
ブルーカレントⅢ 510、1000番のリールにPE0.4号、リーダーはあろうことか1号…
数10m先のテトラ堤防に挟まれたエリアで、足元の水深約2m、底は岩礁帯といったロケーション。
今回、神に感謝したいのは2つ…オープンフィールドとは呼べずとも、ロープや杭といった凶悪なストラクチャーが無いポイントでヒットした点…そして、持ち込んだタモがフルサイズだった点です。
ラインはPE0.4号+リーダーは1号、さすがに真っ向からパワー勝負が出来る相手ではありません。
デュエル謹製アーマードF+proの公称最大荷重は7lbですが、そもそもリールの最大ドラグが2kgしかないため、限界まで締め込んでもドラグの悲鳴は鳴り止みません。まるで船にでも引っ掛けたかのよう。しかし底に潜られれば、待ち受ける岩礁帯によって糸は一瞬にして擦り切られてしまうでしょう。
とにかく「魚を怒らせない」を最優先に長期戦へ持ち込むべく、まずは常夜灯の影響下を離れて真っ暗なエリアに移動し、僅かずつでも体力を削れるよう、かつ好き勝手な方へ泳がれないようぎりぎりでコントロール。力で張り合おうとして違和感が魚に伝われば、すぐさま踵を返して突進が始まってしまいますが、ブルーカレント特有の柔らかな中に芯のある粘りが光りました。
張らず緩めずの適度かつ一定の負荷をかけ続けることで、魚を「?」という状態にしたまま曳航することができる…シングルバーブレスで挑む芦ノ湖トラウトで培った、エラ洗いを封じ込めるテクニックも、完全とは言えずとも役に立ちました。
しかしそれでも、圧倒的なフィジカルの差ゆえか、何かの拍子ではっと我に返ったシーバスが移動を始めます。リールから火花が散るんじゃないかというほどの、猛烈なダッシュと表現するしかありません。かつて同じタックルで掛けたショゴを遥かに超えるこの猛攻に対し、負ける事なく粘り続けるブルカレの底力には正直驚きました。
ランディングに要したのは1分なのか、30分なのか、もうよく分かりません。ただ、水面を炸裂させてジェットスキーの如く水上を奔り、銀色に光る魚体を目の当たりにするたび、シーバスという魚の凄さ、美しさを改めて実感するものです。
一生これが続いてほしいと思えるほどです。
何度も空気を吸わせて、それでもなお突進をやめない…けれども、その頻度と継続時間は、確実に減ってきています。幾度となくランディングのタイミングを伺いつつ、ようやくネットにぶち込みました。水揚げされたシーバスはくたくた…しかしこちらも同様に満身創痍でした。
iPhoneを持つ手が震えます。
ブルーカレント、よくぞ耐えてくれた…
毎回これは勘弁願いたいですが、最高のひと時でした。
素晴らしい釣竿です、ありがとうございました。
平野様、臨場感伝わる素晴らしいレポート、誠にありがとうございます。
PE0.4号にリーダーは、1号。不意の大物にも対応できるブランクを目指しているヤマガロッドといえど、想定を超える大物でしたが、今回キャッチいただけましたこと、我々も大変嬉しく思います!!
ヒットしたポイントの条件もそうですが、何より見事キャッチまで至ったのは、平野様ご自身がロッドの性能はもとより、フックとラインまで含めたタックル全体の限界値を把握された上で、落ち着いて無理な引っ張り合いはせずにいなしながら寄せるという、これまで培われてきたご経験値によるものも大きいと思います。
今後とも弊社製品と共に、たくさんの思い出を積み重ねていただければ幸いです。
■使用ロッドの詳しい情報は⇒こちらから
■解説動画は⇩