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【2025 新製品解説】「BlueCurrent 41BETA・46/B BETA」登場。実用性と遊び心を形にした、ヤマガの新たな挑戦。

一部部材の遅延により発売を延期しておりました「ブルーカレント 41BETA」「46/B BETA」につきまして、発売日がついに決定いたしました。長らくお待ちいただいていたユーザーの皆様には、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

フィッシングショーや一部展示会では、すでに実物に触れていただく機会もございましたが、本製品は店頭には並ばない「ヤマガブランクスメンバーズ限定ロッド」です。今回は、少しでも皆様にロッドの特徴をイメージしていただけるよう、2機種を開発背景から深掘りしてご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。

 

1.開発ストーリー|“超攻撃的ショートロッド”という新境地へ

 

まずは、2機種の開発ストーリーからご紹介します。

製品名に付されている「BETA」は、“未完成”という意味ではありません。

これはヤマガブランクスメンバーズリミテッドロッドのカテゴリーの一つであり、「完成度に妥協せず、先鋭的かつ挑戦的なモデルをリリースするシリーズ」を示す名称です。この「BETA」の名を冠したモデルは、従来のヤマガブランクスにはなかったコンセプトや仕様に挑戦したシリーズであり、昨年発売された「BlueCurrent 100 BETA」もその一つです。

その「BlueCurrent 100 BETA」が“超遠投”をコンセプトに開発されたのに対し、今回登場する「41BETA」「46/B BETA」は、ヤマガブランクス史上初となる“超攻撃的ショートロッド”として開発されました。その特徴は、数字を見ても一目瞭然の4フィート台という短さにあります。

この超攻撃的なショートレングスのロッドを開発する上で難関となったのが、極端なショートレングスでありながら、張りのあるブランクスピードを保ちつつ、ヤマガブランクスらしい「しなやかな曲がり」をどう両立させるか——それが最大の課題でした。

「曲がり」を重視すれば、張りや反応速度(ブランクスピード)が損なわれ、ルアーの操作性やキャスト精度が低下します。反対に、張りを優先すると、硬くピーキーな仕上がりになり、ヤマガブランクスらしい「扱いやすさ」や「楽しさ」が失われてしまいます。

ヤマガブランクスは、自社工場を隣接して構えているため、テスターや開発陣の要望を即座に設計者にフィードバックできるという強みがあります。そのため通常はテスト時のスピード感には大きな強みを持っていますが、今回の「41BETA」「46/B BETA」は未体験のレングスであったこともあり、開発は難航。

ファーストサンプルの作成から完成に至るまで、実に3年以上の歳月を要しました。

 

2.“不自由さ”も楽しむという贅沢

 

数多くのサンプルを作成し、幾度となくテストを重ねた末に完成した「41BETA」「46/B BETA」。

「特異なブランクスピードの速さ」と「ヤマガブランクスらしいしなやかな曲がり」を高次元で共存させたロッドが完成しました。

ブランクの調子から細部のパーツ設計に至るまで徹底的にこだわり抜いた2機種は、キャストの精度、ルアーの操作性、ファイト時のパワーや粘りといった釣竿としての基本性能において、非常に高い完成度を実現しています。

特に、このロッドならではの魅力として挙げられるのが、張りのある超ショートレングスだからこそ味わえる『ダイレクト感』です。ルアーの操作感、魚からのバイト、ファイト中の首振り——それらすべてが、手元に鮮明に伝わってきます。

また、キャスト精度の高さも大きな魅力のひとつです。1投ごとに楽しさを実感できるようなキャストフィールに仕上がっており、通常のブルーカレントシリーズとはまた異なるショートモデルならではのキャスト感が味わえます。多少の慣れは必要かもしれませんが、この速いブランクスピードを使いこなせれば、狙ったポイントにレスポンスよくルアーを届けることができます。(キャストに関する詳しい解説は、実釣動画でも紹介しておりますのでぜひご覧ください)

もちろん、4フィート台という超ショートレングスには、多くの長所がある一方で、短さゆえの制限も存在します。たとえば足場の高い場所からのアプローチではルアー操作が難しくなったり、ファイト時には足元のストラクチャーが気になったりといったシーンが想定されます。

しかし、それこそがこのロッドの「面白さ」でもあります。

現代の自由で快適なライフスタイルに慣れた私たちにとって、この“わずかな不自由さ”が、逆にたまらない魅力となるのです。たとえば足元のストラクチャーが気になる場面では、通常では味わえないファイト時のスリルを体感することができます。

 

3.初心を思い出させてくれるロッド

 

初めて魚を掛けたときの、あの興奮や感動。釣りを続けていくうちに、技術は自然と身につきますが、初めてのあの感覚」は、どうしても少しずつ薄れてしまうものです。

「41BETA」「46/B BETA」は、あの頃の楽しさやスリル、そして純粋な喜びをもう一度呼び起こしてくれるようなロッドに仕上げました。ロッドの長所も短所も含めてまるごと楽しむことで、釣りの奥深さを再発見したり、自身の成長につなげていただけたら——そんな思いを込めて、この2機種をお届けします。

 

4.楽しみ方はまさにアングラー次第

 

【41BETAロッドスペック】
適合ルアー:0.3g~5g
適合ライン:PE~0.6
自重:50g
継数:2ピース(逆並継)
全長:1242mm(仕舞寸法:640mm)

【46/B BETAロッドスペック】
適合ルアー:0.5g~5g
適合対応ライン:PE~0.8
自重:58g
継数:2ピース(逆並継)
全長:1394mm(仕舞寸法:715mm)

 

どちらのモデルも、特定のターゲットやフィールド、ルアーの種類に制限を設けておらず、身近なターゲットを様々なルアーで楽しく狙えるセッティング」となっています。楽しみ方はまさにアングラー次第。ここでは代表的な使用例をご紹介いたします。

 

【ライトゲーム】
アジングやメバリングなど、小型ジグヘッドやプラグを使用した繊細なゲームに最適です。特に41BETAは自重わずか52gと非常に軽量で、張りのあるショートレングスは高い感度にも繋がっており、わずかなアタリも逃さずキャッチできます。その他、トゥイッチなどのルアー操作にも長けておりますので、メッキなどをターゲットとしたライトゲームも非常に楽しめるロッドに仕上げています。

 

【渓流トラウト】
抜群のキャスト精度と操作性により、渓流トラウトゲームにも非常に適しています。ショートレングスゆえにキャスト制限が少なく、木々が覆うようなフィールドや、コンパクトなアプローチが求められる場面でも快適に使えます。実際にフィッシングショーなどでも、渓流での使用を検討されるユーザーから多くの反響をいただいています。

 

【クロダイゲーム】
小型トップウォータープラグや小型のシンペン・ミノーを使用したクロダイゲームにもご使用いただけます。ファイト時にはクロダイの強烈な首振りをダイレクトに楽しむことができます。強引なファイトは難しいですが、しっかりと魚をコントロールできる十分なバットパワーを備えていますので、良型クロダイもしっかりキャッチできるロッドです。

 

【シーバスゲーム】
ハクパターンを代表する小型のルアーにしか反応しないセレクティブなシーバスや、超小場所に潜むシーバスなどを繊細に狙うゲームにオススメです。高精度なキャスト性能と繊細なルアー操作性により、このロッドでしか攻略できないスポットを発見できるかもしれません。

 

ここでご紹介した使用例はあくまでも一部に過ぎません。ヤマガブランクスユーザーの皆様の中には、我々の想像を超えた使い方をされる方々も多くいらっしゃいます。「こんな場面で使えた!」「こんな魚も釣れた!」といったご報告がございましたら、ぜひ釣果報告やご感想をお寄せください!

 

5.最後に

 

「BlueCurrent 41BETA」「46/B BETA」の発売に関しましては、ヤマガブランクスメンバーズサイトにて、4月11日より抽選販売を予定しております。

詳しい販売スケジュールや応募方法につきましては、以下のリンクよりメンバーズサイトをご確認ください。
👉【メンバーズサイトはこちら

なお、本製品は今後も継続的に生産を予定しております。今回の抽選販売でご購入いただけなかった場合も、次回の機会までぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。

個性豊かで、遊び心あふれるショートロッド「BlueCurrent 41BETA」「46/B BETA」。皆さまの釣りに新しい刺激と楽しさをお届けする存在になれたら嬉しく思います。

》BlueCurrent 41BETAの製品ページはこちらから

》BlueCurrent 46/B BETAの製品ページはこちらから