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Calista 72L/TF |喰わせ特化の切り札【2025年新製品解説】
この追加機種に持たせたコンセプト
それは「喰わせる力」です。
L(ライト)クラスと聞くと、秋イカ専用のライトなエギングモデルを想像されるかもしれません。
ですが、この72Lは決して小イカ用の弱いロッドではなく、春のデカイカを戦略的に「喰わせる」ための一本です。
年々厳しさを増すエギングシーンにおいて、春イカシーズンでも喰わせの一手として「3号エギ」を使用するアングラーも増えてきています。
3.5号で広範囲を効率よくサーチ・反応がない・追尾があっても喰わない場合、ポイントや立ち位置を変える前に3号エギ、もしくはシャロータイプのエギを通した経験は誰しもあるはずです。
とても理にかなった攻略だと思いますが、3.5号から3号に変えたときの操作に違和感を感じる方も多いと思います。
繊細な操作と研ぎ澄まされた感覚が必要となるシチュエーションで、この「感覚の鈍り」はストレスであると同時に、少ないチャンスを棒に振ってしまうことになりかねません。
ですが、そんなシビアな状況において、この72L/TFは「無類のアドバンテージ」を誇ります。
藻場やストラクチャー際を通し、思い通りにエギを動かす操作性。
潮の動く層を見極め、イカ特有のアタリや「もぞっ」とした違和感を察知できる感度。
この性能はカリスタシリーズ随一と言っても過言ではないでしょう。
また、シリーズ共通のパワーやシャープさも持ち合わせていますので、2㎏クラスのアオリイカでもパワー負けすることなく、素早く浮かせることが可能な一本です。
●飛ばない
●だるい
●弱い
●エギが動かない
カリスタ72L/TFは、こんなLクラスのエギングロッドと聞いて思い浮かぶデメリットを感じさせない、全く新しいLクラスモデルです。
カリスタシリーズらしい高反発なブランクを7ft2inchのショートレングスに落とし込むことで、「ライトなのにシャープ」なロッドに仕上げました。
「柔いだけ」「感度だけ」「軽いだけ」
そんなロッドはカリスタシリーズには相応しくありません。
どんなコンセプトのモデルであれ、キャスト・アクション・ファイトなど、釣りに必要な基本性が優れていることは大前提です。
72L/TFは基本性能を高めながらもLクラスのメリットを引き立たせた、他にない「カリスタの名に相応しい一本」です。
Calista 72L/ TF カリスタ 72L / TF(タクティカルフィネス)
■Lure: EGI 2.5~3.5号
■Line: PE 0.4~0.8
■全長:2204mm ■仕舞寸法:1125mm ■自重:79g
■継数:2pcs(印籠継) ■カーボン:99.8%
■ガイド:TZチタンフレームKガイド仕様(Fuji)
■リールシート:VSS16(Fuji)
■グリップ寸法:a.285mm / b.365mm
※a.リール装着時のフット位置からグリップエンドまでの長さ / b.ハンドル全長
●ターゲット:アオリイカ
●適合リール:D:LT2500程度 / S:2500程度
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カリスタ76ML/TJはワンパワー上のモデルで、エギの操作性やシャクリのアクションレスポンスに重点を置いたモデルです。
対照的に72L/TFは感度や軽さなど繊細さに磨きをかけたモデルですので、使用感は別ものです。
どちらのモデルもメイン機種としてお勧めできるモデルで、どちらか一本をと言われると、ともに甲乙つけがたい魅力があります。
この2機種を比較すると、
「76ML/TJ」
深場や潮流場でも抵抗の大きな3.5号(エギ王K、エメラルダス-ステイなど)も操作できて、強弱を使い分けたジャークなどをレスポンスよくおこなえます。
「72L/TF」
潮圧や底質を読み取る感度に優れていますので、春の藻場や流れの攻略を得意とします。また、3号エギだけでなくシャロータイプのエギの操作性が落ちない点も魅力です。
リアクション的に喰わせる攻撃的スタイルの76ML/TJ
エギのサイズや沈下速度の違いで魅せる技巧的な72L/TF
どちらのモデルもイカの本能を刺激するマニュアル感が魅力で、使っていてとても面白いロッドです。攻めか魅せか、あなたのスタイルに合った一本をお選びください。
レーダーチャートは数値化しづらい特性を可視化したものでありますが、この5項目がロッドの全てを表すものではありません。レングス等の違いにより、使うアングラーの感じ方は変わります。あくまで目安として参考にしてください。
遠投性・ロッドレングスだけでなく、振り抜けの良さも考慮したキャスタビリティー性能
フィネスアクション・スラックジャーク、サイトフィッシングにおける細かい誘いなどのフィネスアクションのやりやすさ
ビシバシアクション・一般的なシャクリはもちろん、二段ジャークやビシバシジャーク、コンビネーションジャークなどのやりやすさ
ティップのハリ・張りが強ければ潮流場や抵抗の大きいエギが扱いやすく、張りが弱い場合は水中の変化を感じやすい
疲れにくさ・高いほど手首への負担が少なく、体力的にも疲れにくく、アクションの微調整もやりやすい
竿曲静荷重比較
●2025年の追加モデル72L/TFは、カリスタシリーズ随一の繊細さを持つL(ライト)クラスのモデルです。ティップ・ベリーは気持ちよく曲がり込んでいますが、バットは他のモデルと遜色ないほどしっかりと残っています。このバットパワーの恩恵で春のデカイカでも素早く浮かすことができます。
静荷重では伝えきれませんが、カリスタシリーズならではの高反発なブランク特性により、しなやかに曲がり込みながらも、ブレやダルさを感じさせない収束の速さを備えます。
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カリスタ72L/TF 解説動画