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【バトルウィップIM解体新書】イカメタルに最適な全6機種を徹底解説!【シーズン特集】
いよいよ今年も、「イカメタル」「オモリグ」のシーズンが到来しました!
主にケンサキイカやヤリイカをターゲットとするこの釣りは、近年ますます人気が高まっており、ヤマガブランクスユーザーの皆さまの中にも、すでに楽しまれている方が多いのではないでしょうか。
今回は、「手軽さ」「ゲーム性の高さ」「食味の良さ」そして「酷暑を避けて楽しめるナイトゲーム」といった魅力を兼ね備えたイカメタル・オモリグゲームに最適なロッドをご紹介します。
ボリュームが多くなっておりますので、「イカメタル編」と「オモリグ編」に分けてお届けします。気になるパートからぜひご覧ください。
》【バトルウィップOR解体新書】オモリグに最適な全2機種を徹底解説!
INDEX ※見たい部分をクリックするとその見出しに移動できます
- 1. ヤマガのバトルウィップシリーズ
- 2. バトルウィップIMシリーズ
- 3. バトルウィップIM511S
- 4. バトルウィップIM69S
- 5. スピニングモデル2機種の比較
- 6. バトルウィップIM511B
- 7. バトルウィップIM69B
- 8. ベイトモデル2機種の比較
- 9. IMシリーズの使用に関する注意点
イカメタル・オモリグゲームに対応する専用シリーズとして、ヤマガブランクスでは「バトルウィップ IM(イカメタル)」「バトルウィップ OR(オモリグ)」の2シリーズを展開しています。
2025年シーズンには、さらなる戦力として新たに3機種を追加ラインナップ。これにより、戦略の幅が一層広がりました。
本記事では、バトルウィップ IM/ORシリーズの各モデルについて、その特徴や使用感を徹底的にご紹介します。これから本格化するハイシーズンに向けて、ロッド選びの一助となれば幸いです。
まずは、イカメタルゲームに特化した「IMシリーズ」をご紹介します。
既存モデルであるIM69S・IM69Bに加え、2025年シーズンにはショートレングスモデルのIM511S・IM511Bが新たに登場。計4機種のラインナップとなり、より多様なシチュエーションへの対応が可能になりました。
全機種ティップ部にカーボンソリッドティップを採用し、手感度・目感度の両方でアタリを取って掛けにいくことを可能としています。それぞれの特徴や得意なシチュエーション、オススメの使い方など、機種別に詳しく解説していきます。
高い操作性と高い感度を兼ね備えた、IMシリーズのエキスパートモデル。
・感度最優先の設計で、軽量な自重も相まって、IMシリーズ随一の高感度を実現
・スピニングタックルならではの使いやすさに加え、チョイ投げにも対応
・細身・軽量ながら、大剣サイズの多点掛けにも対応できる強靭なバットパワー
・誘い・アタリ感知・フッキングまで、一連のレスポンスが非常に速い
・15号〜40号まで、幅広いスッテに対応する対応力
・デイゲームでのボトム攻め
・活性が低く、アタリの出方が極めて小さい状況
・大剣サイズの多点掛けを狙える活性の高い状況
■Line:PE 0.4~0.8
■全長:1806mm(仕舞寸法:928mm)
■自重:80g
■継数:2pcs(逆並継)
■カーボン:95.1%
■適合リール:D: LT2000~2500C / S: 2000~2500
誰もが快適に扱える、BWIMシリーズのスタンダードスピニングモデル。扱いやすさとバランスの良さが際立ち、初めてのイカメタルにも最適です。
・レングスの長さを活かした、ストロークの大きな誘いが可能
・柔軟性と長さにより、波のある状況でも仕掛けを安定させやすい
・適度な張りと追従性に優れたティップが、アタリをしっかり捉える
・初心者から上級者まで、幅広いアングラーに対応可能な汎用性の高い一本
・水深が浅く、30号までの鉛スッテや20号までのオモリグを使用する場面
・波気のある日や、仕掛けの安定感を重視したいシチュエーション
・フッキング時のイカの身切れを防ぎたいとき
■Line:PE 0.4~0.8
■全長:2070mm(仕舞寸法:1060mm)
■自重:86g
■継数:2pcs(逆並継)
■カーボン:89.1%
■適合リール:D社 LT2500C~3000C / S社 2500~C3000
IM511/SとIM69/Sは、それぞれに異なる強みを持ち、釣り場の状況やスタイルに応じて使い分けることで、ゲーム展開の幅を広げてくれます。
IM511S:全長5フィート11インチ(約1.8m)のショートレングス設計
→ 操作性が高く、アングラーの動きがロッドにダイレクトに反映。シェイキングなどの誘いを緻密にコントロール可能。
IM69S:全長6フィート9インチ(約2.07m)のロングレングスモデル
→ 誘いのストロークが広く取れ、波のある日でも仕掛けを安定させやすい。ミヨシや大型船で特に有効。
IM511S:張りの強いシャープな設計で感度重視。小さなアタリを手元でクリアに感じられ、「掛けの釣り」に特化。
IM69S:目感度に優れ、穂先の動きでアタリを視覚的に捉えやすい。“乗せ”の釣りとの相性も抜群。
・40号までの鉛スッテに対応し、幅広い状況をカバー
・アタリが手元にダイレクトに伝わる高感度設計
・感度最優先で「掛ける釣り」を徹底したい方におすすめ
・長めのレングスを活かしたワイドな誘いが可能
・波がある日でも仕掛けを安定させやすく、目感度でのアタリも取りやすい
・初心者でも扱いやすく、入門にオススメ
マニュアル感とダイレクト感を追求する、IMシリーズのエキスパートベイトモデル。深場から浅場まで、1本で様々な状況に対応する1本です。
・水中の状況をイメージしやすく、”ノールックで掛けていく”ような精度の高い釣りが可能
・とにかく高感度。微細なアタリもダイレクトに手元へ伝達
・手感度を重視し、積極的に掛けていくアグレッシブなゲーム展開に特化
・15号〜50号まで、幅広いスッテに対応する対応力
・50号スッテの使用が必要な潮流の速い海域
・深場・激流・二枚潮などのタフコンディション
・活性が低く、誘いやフッキングのレスポンスが釣果を左右する場面
■Line:PE 0.4~0.8
■全長:1804mm(仕舞寸法:928mm)
■自重:97g
■継数:2pcs(逆並継)
■カーボン:95.1%
■適合リール:D・S: 100~200
誰もが快適に扱える、IMシリーズのスタンダードベイトモデル。「乗せ」も「掛け」も自在に対応でき、波がある状況でも安定感のある操作が可能。柔軟性と長さを活かし、大型船やミヨシといった海面との距離がある釣り座でも高いパフォーマンスを発揮します。
・長めのレングスにより、ストロークの大きな誘いが可能
・柔軟性と長さのバランスが良く、波気のある状況でも仕掛けを安定させやすい
・適度な張りと追従性に優れたティップが、微細なアタリを確実に捉える
・ビギナーから上級者まで、幅広いレベルのアングラーに対応する懐の深さ
・波気があり、仕掛けの安定性を重視したい日
・フッキング時にイカの身切れを防ぎたい場面
・食い渋り時など、ナチュラルな誘いが効果的な状況
■Line:PE 0.4~0.8
■全長:2075mm(仕舞寸法:1060mm)
■自重:100g
■継数:2pcs(逆並継)
■カーボン:89.1%
■適合リール:D・S: 100~200
IM511BとIM69Bはそれぞれ異なる特性を持ち、状況や釣り方に応じて使い分けることで、イカメタルゲームの幅を大きく広げてくれます。
・二枚潮や急流、ディープエリアなど重めのスッテを使う場面でも、感度を損なわず対応可能
・重量あるスッテ使用時も、楽に操作できる軽快さを持つ
・深場で大剣サイズが掛かった場合でも、スピーディーかつ楽にリフト可能
・ブランク全体がしなやかで、ロングストロークのナチュラルな誘いが可能
・波がある状況でも仕掛けが暴れにくく、安定した誘いが可能
・小型のバラシを減らしたい場面や、大剣サイズを丁寧にリフトしたいときに強みを発揮
・IM511B:微細なアタリを手元にダイレクトに伝える高感度設計。即掛けを狙うアグレッシブな展開に最適。
・IM69B:ティップがアタリを“受ける”設計で、乗せの展開にも柔軟に対応。違和感を与えず自然な掛けにつなげられる。
BattleWhip IMシリーズでは、高感度なカーボンソリッドティップを採用しています。高い感度を持つ一方で、取扱いには注意すべきポイントがいくつかあります。以下に、よくある折損要因と対策についてまとめました。ご使用前にぜひ一読ください。
■ 巻き込みによる折損
原因:仕掛けの回収時にエギを巻き込み、ティップに衝撃を与えてしまう。
対策:ロッドを立てた状態で回収することで、エギの位置を確認しやすくなり、巻き込みリスクを軽減できます。
■ 移動時のぶら下げ
原因:船の移動中にエギをぶら下げたまま移動し、上下動でエギが暴れてティップに衝撃を与える。
対策:移動時は必ずエギを固定し、ロッドもホルダーなどに安全に収納してください。
■ シャクリ時の角度
原因:エギが船下へ流れた状態でロッドを大きく立ててシャクると、曲がりの限界を超え折損に繋がる恐れあり。
対策:フッキングは45°以内の角度を意識し、ロッドに過度な負荷をかけないように注意しましょう。
■ ラインの絡み
原因:投入や誘いの動作中にティップにラインが絡みつき、シャクリ時に負荷が集中。
対策:ポイント移動後や投入前は必ずティップ周りのライン絡みをチェックしてください。
特に、当て潮や二枚潮でラインが船下方向に入る場合に、はロッドを立てて激しいフッキングを入れると一点に負荷が集中し破損につながるおそれがあります。このような状況では、フッキングの角度を45°以内に保つようにしてください。
オモリグ編に続きます
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