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【2025 新製品解説】バリスティックシリーズの「進化」と「深化」

2025年にオールリニューアルとなるバリスティックシリーズについてご紹介します。

バリスティックシリーズは、ヤマガブランクス立ち上げ当初からフラグシップモデルとして誕生し、モデルチェンジを繰り返しながら進化を続けてきました。前作の発売から年数が経過していたこともあり、長らくお待たせしましたが、ついにヤマガブランクスとして納得のいく新しい6機種が完成し、2025年春に発売となります。

 

1.すべての機種が主役

 

機種の解説に入る前に、少しだけバリスティックシリーズの開発背景をご紹介します。

通常、新しいシリーズラインナップを開発する際、ヤマガブランクスではそのシリーズの軸となるモデルをまず設定します。 例えば、同じフラグシップモデルであるカリスタでは、現代のエギングシーンにマッチするCalista 82ML/ARを軸に他の機種を開発し、オールシーズン・全国の釣り場で活躍できるエギングシリーズを構築しました。

他のシリーズでも、こうした「軸」となる主役モデルが存在するのが一般的ですが、新しいバリスティックシリーズは異なります。

新しいバリスティックシリーズでは、各機種が独自の役割と個性、そして高い性能を追求して開発しました。ではなぜ、シリーズ全体のバランスをあえて無視したのか。

それは、シーバスフィッシングがソルトウォーターフィッシングの中でも特異な存在だからです。

シーバスを狙うルアーは、10g未満のジグヘッドから、300gを超える大型ジョイントルアーまで幅広く存在します。釣り場にフォーカスしても河川上流部からサーフ、沖堤防まで多岐にわたり、シーバスという一つのターゲットを狙うという点では、他のソルトルアーシーンには見られない多様性があります。こうした背景から、シリーズ全体のバランスを考えていては面白いロッドは作れないという結論に至りました。そのため、新しいバリスティックシリーズでは、単機での完成度を徹底的に突き詰めています。

また、前作のバリスティック発売から約10年が経過し、その間にシーバスシーンは大きな進化と変化を遂げています。その変化に対応しつつ、熟練のシーバスアングラーにも納得いただけるラインナップを完成させました。

 

2.機種別解説 – シーバスモデル

 

Ballistick 90ML-M

■Lure : 5~35g
■Line : PE 0.6~1.5
#トータルバランス特化 #追従性に優れたブランク #バラシ軽減 #フィネスな攻略が可能 #状況対応力

【多彩な状況に対応する万能モデル】
・使用頻度の高い7cm~12cmクラスのルアーの使用感が抜群
・繊細なドリフトゲームからジャーキングゲームまで、多彩なメソッドに対応
・バラシが軽減する、抜群の追従性
【こんなアングラーにおすすめ!!】
・フィールドで臨機応変にルアーを使い分けたい
・トータルバランスに優れたモデルを探している
・河川や港湾部で釣りをすることが多い
・身切れによるバラシを軽減したい
【ワンポイト解説】
バリスティック・シーバスモデルの中でも特にトータルバランスに優れたモデルで、活躍の幅も広く、王道のシーバスモデルという名にふさわしいモデルです。活性低く、シーバスの吸い込みが弱いシーズンでも、追従性が高いブランクはバラシを軽減してくれます。ドリフトの流しの釣りから、積極的にルアーを動かすジャーキングまで、様々なメソッドでシーバスを追いかけるアングラーに強い味方となってくれるモデルに仕上げました。
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Ballsitick 95MH

■Lure : 8~50g
■Line : PE 1~2
#ランカーシーバス狙い #大型でも曲げていれば楽に浮いてくる #強引なファイトが要求されるポイントにはコレ #大型プラグ多用 #軽快なヘビーモデル

【大型ベイト×ランカーシーバスの豪快なゲームを制する1本】

・軽快にそして楽に大型のミノーを遠投できるキャスト性能が魅力
・張りのあるティップがルアーの泳ぎをダイレクトに伝えてくれるので、潮流の変化も気づきやすい
・遠投した先でバイトしてくるシーバスにも、しっかりと力を伝えたフッキングを可能にするベリーとバット

【こんなアングラーにおすすめ!!】

・大型ベイトに付いた大型のシーバスを狙う
・干満差が大きい河川や、潮が早くなる瀬戸などをメインフィールドとしている
・満潮から干潮まで、粘りに粘り続けるアングラー

【ワンポイト解説】
トータルバランスに優れる点は、前述した90ML-Mと同じですが、よりハイパワーなモデルに仕上げました。前作の同パワークラスのモデルよりも、軽さと扱いやすさが向上しており、より軽快に釣りが展開できます。長時間集中して釣りに臨める、軽快さもさることながら、曲げているだけで魚を浮かすことができるバットパワーも魅力のロッドです。
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Ballsitick 710ML-MH

■Lure : 2~40g
■Line : PE 0.6~1.5
#ポテンシャルNo.1  #レングスが武器です #軽快なルアー操作 #小場所から大場所まで #やりたいこと全部できます

【ヤマガブランクス初のパワーセッティング!超攻撃型ショートロッド】

・取り回しと遠投性、二つの異なる性質を高いレベルで両立させたモデル
・水路などの超小場所から、河川河口部まで1本でカバーできる性能
・キャスト精度・ルアー操作、この二つの性能には特に優れています
・ルアースペックの下限である2gはメバル用シンキングペンシルを想定

【こんなアングラーにおすすめ!!】

・ロッド1本でオールシーズン、様々なエリアでシーバスフィッシングを楽しまれる方
・ジャーキングなど、ルアーを積極的に動かす釣りが好き
・キャスト精度を極めたい

【ワンポイト解説】
ヤマガ史上初となるML-MHというパワークラスに設定し開発した攻めのショートロッドです。足場の高いフィールドを除けば、ほぼすべてのシチュエーションに対応するモデルで、実際にロッドを持ってみる強い張り感を感じますが、キャストするとしっかり曲がり、ランカークラスを掛けても楽に寄せるパワーがあります。様々なキャストモーションに対応し、狙ったところに投げることができる圧倒的なキャスト性能を備えます。熟練のシーバスアングラーにもロッドの楽しさを実感していただけるようなモデルに仕上げておりますので、ぜひ実際にキャストしてほしいモデルNo.1です。
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Ballsitick 76M-XH

■Lure : 20~180g
■Line : PE ~5
#ビックベイトのキャストが楽 #12cmクラスのミノーにも対応 #ボートからショアまで #抜群の遠投性能

【次世代のベイトスタイルを体現する1本】

・使用するメインラインの号数を使い分けることで、幅広いルアーサイズを使い分けることが可能
・フォローベイトとして定番サイズの12cmクラスのルアーを使用できる
・クイックな操作性能も魅力の一つで、ジョイント系ルアーの操作が軽快

【こんなアングラーにおすすめ!!】

・ベイトタックル1本であらゆるシチュエーションを網羅したい
・ショアもボートも楽しむ
・ビッグベイトの釣りが好き
・重量のあるルアーも楽に投げ続けたい

【ワンポイト解説】
710ML-MHに引き続き、M-XHというこれまたヤマガ史上初のスペシャルコンセプトパワークラスのモデルです。ルアーウェイトの上限は180gに設定していますが、180gのビッグベイトであれば、安心してキャストできる性能となっています。ビッグベイトも快適に使用できるマルチなベイトロッドとして、シーバスゲームの様々な醍醐味を楽しめる1本に仕上げています。
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3.機種別解説 – サーフモデル

 

Ballsitick 106M-MH

■Lure : 7~50g
■Line : PE 0.8~2
#サーフロッドの完成形 #汎用性が高い #遠投した先でも高感度 #とにかく楽に遠投できる #ヒラスズキもいけます

【10ftサーフロッドのど真ん中。高汎用サーフモデル】

・幅広いルアーを扱うことができ、フィネスな攻略から大遠投して広範囲を狙う釣りまで、サーフエリアを1本でカバー可能
・10ft台のレングスを感じない、軽いキャストフィール
・磯からのマルスズキや平磯のヒラスズキにもオススメ

【こんなアングラーにおすすめ!!】

・サーフゲームをさらに高いレベルで攻略、楽しみたい
・疲労感少なく、ロングキャストを長時間続けたい
・1本で様々な状況に対応したい

【ワンポイト解説】
ヤマガブランクス・メンバーズで先行発売された、バリスティック106MMH BETAと同ブランクを使用しており、変更点としてはグリップ周りの仕様とデザインを変更しています。サーフゲームにおいて必要な要素を全て高いレベルで実現したモデルで、フラットフィッシュや青物から北日本エリアのサクラマスまで、全国各地のフィールドで活躍するモデルです。
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Ballsitick 1010MH

■Lure : 10~60g
■Line : PE 1~2
#とにかく飛距離特化 #パワーロッドだけど楽です #力を入れすぎず、7~8割の力でキャストが良い #ヒラスズキもいけます #青物が多いポイントにも◎

【飛距離・パワーに超特化したハイパワーモデル】

・サーフエリアにおいて、ブレイクの先までキャストできるロングキャスト性能を追求
・青物やオオニベがヒットするフィールドでも安心して使用できるロッドパワー
・足場が高い磯場や強引に魚をコントロールすることが求められる、荒磯のヒラスズキには106M-MHよりも1010MHがオススメ

【こんなアングラーにおすすめ!!】

・しっかりロッド振り切ってブレイクの先まで遠投したい
・ウェイトの重いルアーを使用することが多い
・サーフだけでなく、ヒラスズキや青物を磯から狙いたい

【ワンポイト解説】
皆さんはできるだけ遠投しようとして、力が入りすぎていませんか?1010MHで遠投する際には、しっかりブランクに重みを乗せ、反発力で押し出してあげるイメージで、7~8割の力でのキャストをオススメします!!体力的にも楽で驚くほどの飛距離が得られるはずです。
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4.「進化」し「深化」したバリスティックシリーズ

新しいバリスティックシリーズにはヤマガブランクスの基本コンセプトである「軽く」「よく飛び」「強い」という要素はもちろんのこと、ロッドとしての「面白さ」も大事にして開発しました。

各機種がそれぞれ個性を持っており、皆様にマッチする1本が存在すると思います。

今回は駆け足でご紹介しましたが、今後も機種別の解説ブログや動画なども充実させていく予定です。

また、来年1月17日からスタートする釣りフェス2025を皮切りに、全国各地でおこなわれるフィッシングショーや展示会で進化し深化したバリスティックシリーズを是非手に取っていただければ幸いです。


》バリスティックシリーズの詳細はこちらから