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【2023新製品】Calista 製品コンセプト~新しい Calistaで目指したもの

New Calista 2023 Reconstruction

 前シリーズからの再構築に8年かけた理由 

既にカタログやウェブサイトでお知らせしております通り、2023年には満を持してエギングカテゴリーのフラッグシップ「カリスタ」が新しく再構築されてリリースされます。
旧シリーズのリリースが2015年であったことを考えると、リニューアルには8年の時を要した訳ですが、これには理由があります。

私たちヤマガブランクスはブランク製造を国内自社工場でおこなっており、そこには大きなプライドを持っています。軽く、良く飛び、強い、という3つの性能は常にブランクに求めており、エギングロッドはそれらの要素を最も求められる製品です。

フラッグシップ・エギングモデルであるカリスタに私たちが妥協の無い性能を求めることは当然であり、前モデル「カリスタTZ/NANO」で挑戦したのは、「とにかく軽く、そして軽快に、楽にエギングを楽しめる」性能でした。
楽に投げる、楽にしゃくるという、非常に高いブランク性能を目標として設計と素材を追求し、出来上がったブランクは当時のヤマガブランクスにおいての経験値と設計力に基づく最高峰のブランクでした。

それだけに少しの進化で安易に次のモデルをリリースすることが出来ず、常にテストを繰り返しながら、やっと次世代カリスタの名に恥じない性能とコンセプトを持ったラインナップを揃えるまでこぎ着けたのは2022年です。
そして、2023年秋にリリースすることが決定したのです。

 

 新しいカリスタに求めたもの 

8年の沈黙(途中に710M、82Mのリリースがありましたが…)を破る新しいカリスタ(以下2023カリスタ)のメインコンセプトは「より楽に、軽快なキャストフィールと使用感」の大幅な向上、そしてラインナップ・コンセプトの再構築です。

○軽快な使用感の向上
 2023カリスタは、小さい力で最大の効果を得られる増幅器 

より楽に軽快になった、という性能面に関して具体的に解説すると、大きくはカーボン素材の進化、新しい設計による高反発からの収束のスピードが向上しています。
キャストでは小さいモーションでスパッと振り抜いて遠投でき、エギのアクション時には小さいアクション入力でも小気味良くエギを動かせるために、動きの幅を調整しやすくなっています。
そして、キャストからアクションまで、ベリーからティップの揺れの収束が速くなっており、ピタッとブレの止まるティップにより、更に感覚を研ぎ澄ますことが可能です。
もちろん、この曲がりからの収束の速さは感度面にも大きく影響し、ブランクの更なる高感度性能を実現し、フロントグリップ周りもブランクタッチしやすい形状になっています。

また、小さい力でキャストからシャクリまでおこなえるので、手首への負担も軽減され、一日通しての釣行でも集中力を維持できます。
軽い力でしっかり曲げこみ、スナップの効いたキャストでエギを振り抜くことができます。
これにより低弾道かつ伸びのあるキャストが可能となり、強風下においても安定した遠投性を実現することができました。

このロッド使用による負担を軽減することは、初代カリスタからの一貫したコンセプトであり、2023カリスタでは更なる進化を体感してもらえる筈です。

2023カリスタでは、これらの軽快な使用感・高感度性能によって、感覚の増幅器としての性能を研ぎ澄ますことができました。
感度の向上によりアタリだけで無く、底質や潮流といった微細な信号を感じ取り、エギのアクションの強弱も小さいロッドアクションで演出できます。ごく小さい動きから激しい動きまでを意識して自在に操ることを目指しています。イメージで言えば音量ボリュームの目盛りが一気に増える感じです。

カリスタを使うことで感覚が増幅され、それによりエギのアクション入力のバリエーションも増える。これは企画段階からの大命題であり、外せないコンセプトでした。

 

○時代に合わせたコンセプト
 ラインの進化に対応したスタイルへ 

過去モデルのカリスタでは、開発の最初の一本は86Mでした。86Mというのは汎用性という意味からもエギングの基本モデルです。

しかし、2023カリスタでは、前述のように更なる繊細な感覚を求めるというコンセプトのもと、82MLから開発がスタートしました。まず82MLを研ぎ澄ました後に、他の4機種を調整していったのです。

ミディアムライトクラスを開発ベースにした理由は、現在のラインの進化にマッチさせるためでもあります。ラインはより細く強く、水の抵抗を受けにくくなったことで確実にエギングの感覚は進化しています。

前カリスタの基本モデル86Mの想定メインラインがPE0.6~0.8号だったのに対し、2023カリスタは基本モデルが82MLであり、想定メインラインはPE0.4~0.6です。
ヤマガブランクスのブランクならば、ライトラインの利点を最大限に生かせる、しなやかさとシャープさとスピードを兼備させたエギングロッドを生み出せるはず。そうして82MLが開発ベースに選ばれたのです。

そして、82MLを中心に、ロングレンジの繊細なゲーム用に90LML、ランガンの精度を上げる手返し重視の76MLというミディアムライトクラスを3機種揃え、ミディアムクラス1機種86Mはパワーに繊細さを融合させたモデルに進化し、そしてミディアムヘビークラス1機種79MMHは強靱なパワー大型エギの的確な操作を求めました。
この5機種は単なるパワークラス別のモデルでは無く、全ての機種において根底にあるのは軽快なキャスト性能、エギの操作性能の徹底した追求です。

Calista 90LML /S (Stream)
Calista 76ML / TJ (Technical Jerk)
Calista 82ML / AR (All Rounder)
Calista 86M / PF (Power & Finesse)
Calista 79MMH / AG (Aggressive)

全ての機種がこれまでに無いコンセプトで設計を練り上げており、2023カリスタがリニューアルではなく、リコンストラクション(再構築)とする理由です。

では簡単にロッドコンセプトを…。
・年間通して活躍する82MLと86M。快適さと効率を求める方にはまず、ターゲットサイズとシチュエーションに応じていずれかを選択!
・春のシャローエリア攻略、ボートエギング、秋イカの数釣り、ランガンスタイルには76MLを!
・潮流場、足場の高いポイント、春の藻場撃ち、遠投が必要なエリアでの回遊待ちには90LMLを!
・ドン深ポイントで、4号やディープを使用、エギをレスポンスよく意図した通りに動かしたいならば79MMHを!

詳細な製品データは下記よりご覧下さい。
New Calista 製品ページ

2023カリスタは、是非、手に取って触って欲しいモデルであり、そうしてもらえることで多くのものを感じてもらえるロッドです。
2023年1月から始まる各地のフィッシングショー、店舗開催イベントに2023カリスタは展示されます。ぜひ、触りに来て下さい!!