REPORT
【大阪湾】ブリ・サワラなど EARLY 99ML for Surf
YAMAGABlanksユーザーのとっしー南西様より、釣果レポートが届きました!!
ショアラバおよびロックフィッシュ(足場が高い地磯での巻きの釣り用)用として入手したアーリー99ML。
当初目的とは異なり、最近はもっぱらの使用がライトショアジギング(20g~40g)。さすがサーフロッドだけあって持ち重りがなく、一日中、縦構えの釣りをしていても疲れない。ロッドが軽量かつベリーのレスポンスが良いので、非力な自分でも快適にワンピッチジャークを続けることができる。2024年に大阪湾奥にて、このロッドのお陰で、かなりの本数の青物をキャッチしたので、少し振り返りたい。
なおこのアーリー99MLについては、すでに熟達ユーザーから数々のレポートが投稿されているため、一般的なレビューは差し控えようと思う。一方で昨秋、大阪湾奥で99mlだからこそ、かなりの本数の青物をキャッチすることができたので、その点について紹介したい。
2024年秋~冬の大阪湾奥。
今年の大阪湾奥は例年のようマイワシやコノシロが入らず、カタクチパターンが継続していた。例年、晩秋ともなると120mm~150mmのロングビルミノーの巻きで良い思いができるのだが、今年はそのパターンが全く通用しない。むしろ季節の進行と共に、ベイトサイズが小さくなっていく印象だ。
よってブリやサワラクラスのヒットも念頭に置きつつもルアー選択は、15g~30g程度の小型メタルジグや小型メタルバイブ、90mm前後のミノーの出番となる。しかし、それでも反応がない時は、10g~14gのジグヘッドに4インチ弱のシャッドテールやピンテールをつけてボトム周辺を狙った。フルキャスト後にボトムをとって、3回~5回程度、ソフトジャークまたはワインドしてカーブフォール。カーブフォール中の“チッ”とか“ツッ”というアタリを掛ける。しかも副産物として青物だけでなく、イシモチ(シログチ・ニベ)やフラットフィッシュなどの底もの(砂もの)を同時に狙うことができる。マズメが過ぎ、ミノーやメタルジグに全く反応がない時でも、これに好反応なことがよくあった。そういう訳でプライムタイムが過ぎ、周囲沈黙の中で、自分だけロッドを曲げていることがけっこうあり、メソッドを聞かれることも何度かあったが、結局、周囲で自分と同じような釣りをしている人は見掛けることはなかった。
それもそのはずで、ブリやサワラサイズも射程に入れたパワークラスで、20g~40gのメタルジグを快適に扱うことができる「ライトショアジギング用」のロッドは数あれど、10g~14gのジグヘッドワームをある程度、遠投でき、さらに長時間、ワインドを続けるとなると、なかなかこれを一本で賄えるロッドというのは少ないものと思われる。
アーリー99MLはサーフロッドゆえのバランスで先重りがなく軽量かつ軽妙。一日中、ロッドを縦に構えていても疲れない。そしてベリーの反発が小気味いい。これに0.8号~1.0号のPEをあわせると、快適そのもので、9ft9inchにありながら軽妙で小技が効く。
とはいえPE0.8号~1.0号をメインに使用しているので後述の通り、ブリの頭を無理矢理こちらに向けて、ハンドドラグで魚の走りを止めるような釣り方は少なくとも自分には難しいが、ある程度、魚を走らせることができるフィールドであれば、ブリやサワラも問題なくキャッチすることができた。
よって、9ft9inchと長尺であるものの、
・軽量かつ重量バランスがよく疲れない。キャストも軽快。
・ベリーの反発が小気味よく軽妙で小技がきく。楽しい。
・上記特性に関わらず、それなりにパワーもある。
というのが自分の評価だ。
もちろん感度も良好で、それはブランクス特性やガイド設計などの物理構造上、高感度ということもあるのだろうが、自分としては、
「最適なロッドポジションを長時間、疲れなく快適に維持できる。集中力が持続する。」
がゆえの高感度の恩恵を感じている。脇ばさみではなく肘支えの縦構えなど、アタリをとりやすい体制で快適にロッドを保持できるので集中力が続くのだ。
昨秋、大阪湾奥にて、アーリー99MLでハマチ(イナダ)~メジロ(ワラサ)~ブリ、サゴシ~サワラ、イチモチなど、相当な数の魚を釣ったので、最後に少し振り返って締めくくろうと思う。
アーリー99MLで釣った最大魚。2024年11月に釣った90cm強のブリ。
メタルジグ30gのフォールでヒット。
ここは足場の良い堤防ではあるものの、頻繁に船の往来がある上、今回は左右に構造物の張り出しがある場所で魚を掛けてしまった。(よって沖で長時間、魚を走らせることは難しい。また手前で左右に走られると構造物で根ずれする)
99mlは軽量かつ軽妙な使用感である一方、さすがサーフロッドだけあって、バットはそれなりにパワーがある。とはいえ当日はPE0.8号で全体のバランスを組んでいたので、現実としてこの丸太サイズのブリを、無理矢理、頭をこちらに向けるのはシステム強度上、厳しいものの、前述の通り沖で長時間走らせることもできないため、だましだまし魚を寄せる。
いつも混雑しているのに、こういう時に限って周囲に誰もいない。自分一人でランディングしなければならない。本当なら沖で走らせてある程度、魚の体力消耗させたいところだが、前述の通りそれが難しいため、早々にやむなく手前に寄せたブリはまだまだ元気が有り余っている様子。足元での左右ストラクチャーの攻防、そして最後の突っ込みでリーダーをずたぼろにされつつも、なんとか魚を浮かせてランディングすることができた。
「アーリー99MLだからこそキャッチできた」
とまでは思わないが、この条件下でも何とか一人でキャッチすることができたのがアーリー99MLではある。
またこのロッドで今年はサゴシもたくさん釣った。
サゴシ・サワラは口皮が弱く、よくバレる魚だが、アーリー99MLはしっかり曲がるのでバレが少ない。口切れが少ない。
最大は2024年12月に釣った80cm強のサワラ。
ここは沖で走らせることができる環境だったので、フッキングの後、ドラグをゆるめて魚を沖にだしてファイトを堪能し、ある程度、疲れさせてから一気に寄せることで、難なくキャッチすることができた。(ちなみにメジロ未満(60cm未満)とサワラ未満(80cm未満)は基本的には抜きあげているがロッド強度に不安なし)
最後にソフトルアーにヒットした青物やイシモチの数々。
自分としては、マズメ後で低活性の青物や、イシモチ(を釣るメソッド)が他者との差別化であった。前述の10g~14gのジグヘッド+シャッドやピンテールのワインドやソフトジャークというのがそのメソッドであるが、ブリやサワラサイズまでをも射程に置きつつも、細いPEにジグヘッドリグを遠投し、小技をきかせてフォールでアタリをとるというのはもちろん他のロッドでも可能であろうが、アーリー99MLは特に向いていると思った。(20g~30gのバイブレーションジグヘッド+シャッドで巻き上げ&フリーフォールをしている人は一定数いたが、10g前半のジグヘッドでボトム周辺をフォールで狙っている人は、自分の周りでは見かけなかった)
以上、すでに多数のレポートが寄せられており、また市場でも高評価を得ているアーリー99MLに対し、少し違った角度からのレビューを試みた。
とはいえ自分としては奇をてらって、局所部分にフォーカスしてレビューしたつもりはない。
上記が私の本音の感想なのだ。長尺なのに軽妙で小技がきく上、それなりにパワーがあるロッド、アーリー99ML。ロッド長がフィールドにマッチし、ある程度、走らせることができる環境であれば、かなり使い道は広いだろう。
振り返れば2024年3月24日 (日)、大阪舞洲。
3月末とはいえまだまだ寒いこの時期、雨天決行された「YB&RF合同展示試投会in大阪舞州」。
断続的に小雨が降る中、複数本を投げ比べ、その場でアーリー99MLの導入を決めたのは間違いではなかった。(スタッフの皆さま、ご対応ありがとうございました)
<追伸1: アーリー93MH>
大阪湾奥での青物、ロックフィッシュ両狙いのために入手したアーリー93MH。
夜明け前にアコウを、夜明けからブリ・メジロを狙うのが目的。大阪湾奥でなかなか良型のアコウを釣ることができず、入手から2年掛かったが、ようやく大阪湾でブリ80cm強・アコウ40cm強をキャッチすることができた。(なお尾鷲のロックフィッシュゲームではノミノクチ50cm弱、アカハタ40cm弱など2025年も活躍中。)
<追伸2: アーリー86MH>
愛竿アーリー86MHの活躍は言うに及ばず。
2025年初、ショアジギングでオオモンハタ50cm弱。同じくショアジギングでモンゴウイカ1kg(ジグの着底で海藻エリアにはまってしまったかのようなヌメっとした違和感。触腕にフッキング成功)2025年初夏、宮古島(伊良部島・下地島)のリーフウェーディングではムネアカクチビ60cm弱をリーフエッジ際の攻防を制してキャッチ。アーリー99MLとアーリー86MHの使い分けは主にロッド長。ともにリールは同じSW4000番(PE0.8号~1.0号)
【過去レポート】
・EARLY 86MH for Rock
・EARLY for Rock 93MH/Bait
【ANGLER】
とっしー南西(@FISHING_TOSHI)
【TACKLE DATE】
ROD:EARLY99ML(ERY-99ML)
REEL:SW4000HG(SHIMANO)
LINE:ボーンラッシュ0.8号~1.0号(X-BRAID)
LEADER:フロロ16lb~20lb
LURE:
・ナッゾジグ 25g、35g(インクスレーベル)
・スワールテールシャッド(inxlabel)
・テールマッカートニー(INX.label)
・ジュラクロー(INX.label)
・ゴッツンバイブ(INX.label)
・メタルジグ15g~40g