REPORT

HOME » REPORT » ロッド別カテゴリー » YAMAGA BLANKS 88 CHAIN » 【佐賀県離島】ヒラスズキ YAMAGA Blanks 88 CHAIN

【佐賀県離島】ヒラスズキ YAMAGA Blanks 88 CHAIN

前回のレポートに引き続き、Neo M.様より釣果レポートを頂きましたので、皆様へご紹介いたします。


佐賀県離島 地磯 ヒラスズキ YAMAGA Blanks 88 CHAIN
(2024.3.31.)

先日,佐賀県の離島にある地磯にて,YAMAGA Blanks 88 CHAINを使用して良型のヒラスズキ複数本ほか根魚などの釣果を上げることができましたのでささやかながら報告させて頂きます.

今回は離島の磯で春のヒラマサを狙うついでにサブタックルとして持ち込み,プラグを駆使したヒラスズキゲームや軽めのジグを使用してのライトショアジギングを行おうと考えていました.

8フィート8インチという長さは一見,磯で使用するには短く感じるレングスですが,キャスト及びファイトにおいてはバットを十分に意識することで想像以上の飛距離とリフトパワーを発揮できると感じます.さらに,パワーだけではなく繊細なティップとこのレングスゆえの小型ルアーの操作性の高さは,他のロングロッドにはできない誘いを可能にしてくれます.

また,バイトを弾くことも少なく,ロッドの追従性による柔軟な対応力と勝負所を決して逃さないバットパワーのおかげで貴重な魚とのコンタクトを高い確率でものにできる,非常に信頼できるロッドです.

本釣行では別モデル・ブルースナイパー910H及び当88 CHAINを持ち込んで磯へとエントリーしました.

フェリーの始発が午前8時だったため投げ始めたのは9時前といったところでしたが,曇りに時折小雨が降るという絶好の光量でしたので,期待してヒラマサ狙いのダイビングペンシルから投げていきました.岬のように突き出た磯であり,潮流を十分に感じられるポイントです.

自分なりのメソッドを一通り試すも残念ながらこちらでは反応が無く,根魚やマダイを狙ってのライトショアジギングにシフトし,隣にあったワンド側のボトム付近から探ってみることに.

感度が非常に高いロッドなので,ボトムの取りやすさは当然ですが潮流の変化や魚のショートバイトなどにも気づきやすいといったメリットがあります.

ネクタイ付きのメタルジグ40gをボトムまで落とし,早速ただ巻きと瞬間的なフリーフォールで魚を誘っていきます.

すると,着底から10回ほど巻き上げたところで手元に乱暴な振動が伝わりました.根に巻かれるといけないのでバットで戦うイメージで素早くリフト.中層を切って魚のギアが落ち,浮いてきたのは30cmのキジハタ(アコウ)でした.このサイズのアコウでもベリーからティップにかけてはきちんと曲がり込みつつ魚の引きを吸収してくれるため,ファイトとしても非常に楽しむことができました.

その後,ブレードジグ40gで良型のカサゴ25cmを追加.潮の効いた深場からのヒットでした.

そして再び青物ゲームへと戻りましたが,ベイトが見えず反応もない厳しい状況が続きました.

持参した弁当を食べ終えると雨風がやや強まりはじめ,まるで雲の中にいるような薄暗い昼を迎えていました.

このままでは帰れまいと私はここぞとばかりに88 CHAINを手に取り,1kmほど磯を闊歩し,これまで釣りをしていた岬のワンドを越え対岸に見えていたサラシのもとまでやってきました.

数分おきに一度,濃いサラシをつくる高めの波が来るとわかったので,立ち位置に注意しながらサラシが払い出す場所をロックオンしてスタンバイ.

須臾して絶好の条件が揃いました.そこに信頼できる115mmのスローシンキングシャローミノーを投入.ライトトゥイッチで少し奥からターゲットに存在をアピールし,サラシの2mほど手前からスロードリフト+ただ巻きに変更するとサラシとクリアウォーターの間でドスンとアサシン系の一度で仕留める力強いバイトが竿を曲げました.

この日初めての手ごたえのある引きに緊張が走りましたがロッドを横に倒して最初の走りとエラ洗いをうまくいなし,相手が隙を見せたところで88 CHAINのバットを最大限に使ったパワーリフトで一気に勝負を仕掛けました.瀬際で全身を左右にうねらせながら姿を現した銀一色に息を呑みました.

その後も同地点でバイトがあったもののアワセが決まらず,流石に警戒し始めたように感じられたので次のポイントを求めてランガンへ.

歩いていくと,小さなワンドの先に少し突き出た岩を見つけ,そこにはサラシを溜め込む反転流のようなものが形成されていました.時機を見計らい先ほどと同じミノーを投入すると,サラシの中から白銀の魚体がルアーを攫う様子が見え,この日一番の竿を絞り込む引きが.ファーストランでドラグを出されましたが,手前の岩をうまく躱し,一気に勝負.浮かせに掛かりつつもエラ洗いをさせないよう,いなす方向に注意し次の波で素早く魚をずり上げました.62.5cmのヒラスズキでした.

適切な場所に,適切なタイミングで,適切なルアーを正しく動かす.これが一般的な磯ヒラスズキゲームの鉄則のような気がしますが,この日は上記のヒットパターンが上手くはまっていたようで次々に魚を追加.バイトの数は覚えていませんが点々とポイントを当て7本をキャッチでき,いわゆる“春爆”という状態でした.

喰いが良かったこともありますが,驚くことにバラしたのはランディングでの1本のみだったため,8ヒット7キャッチという高いキャッチ率で釣りを楽しむことができました.

ヒットで鰓を傷つけてしまった個体と,型の良かった個体の合計4本を持ち帰ることにし,フェリーの最終便の時刻が迫っていたので,この日は磯を後にしました.

また蛇足ではありますが先月はこのほか,近隣のフィールドで67cmのハマチなども上がりました.このサイズであれば一度も主導権を渡さず余裕を持ってファイト出来ました.

これまでライトショアジギングを中心に88 CHAINを使ってきましたが,今回磯におけるヒラスズキゲームでの実釣を経て,パワーの強さは勿論のこと,軽量ルアーの操作性においても非常にメリットの多いロッドであることが再認識できました.また,磯ヒラスズキを狙う上ではそのフィールドの地形やコンディションを選びますが,88 CHAINだとロングロッドを持って歩くよりも小回りが利くため自ずと脚が軽くなるのも一つの利点だと感じました.

バーサタイルロッドの概念が覆る,非常に器用かつパワーを兼ね備えたロッドだと思います.今後もさらに沢山の感動できる魚に出会うために88 CHAINを持ってフィールドへ出かけていきたいと思います.

【Tackle Data/Line System】

Rod: YAMAGA Blanks 88 CHAIN /YAMAGA Blanks

Reel: 20’ TWIN POWER 4000MHG /SHIMANO

PE Line: Super X-wire8 #1.5 (30lb.) /DUEL

Leader: FC POWERLEADER #8 (30lb.) /DUEL

【Lure】

タフマニアンデブル 115 /UZU Sports Fishing Lab.

JACKEYE KUNEKUNE 40g /Hayabusa

JACKEYE サワラスピン 40g /Hayabusa