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ブルースナイパー96Lが描く、新たなショアジギングの世界 【2026新製品解説】

はじめに

YAMAGA Blanks(ヤマガブランクス)のショアジギングシリーズ、ブルースナイパーに新たに「Lクラスモデル」が加わります。

青物ロッドでLクラス? パワー不足じゃないの? そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、これは単なるライトモデルではありません。現代のハイプレッシャーなフィールドで、賢い青物と対峙するための「新しい武器」の誕生です。

今回は開発の裏側からその真価まで、解説させていただきます。

 

開発コンセプト

私たちがこのLクラスの開発に着手した理由は、非常にシンプルな現場の声からでした。

「もっと身近なフィールドで、手軽にショア青物ゲームを楽しみたい」

ショア青物と言えば、険しい地磯や沖磯で、硬いロッドにごついリール、でっかいルアーを一日中投げ続け、夢の一本をキャッチする。ロマンを追い求める釣りバカ(誉め言葉)たちの釣りである。

一昔前はそんなハードな印象を持たれる方も多いと思います。

近年は“ライトショアジギング”などもっと身近なフィールドで楽しめる青物ゲームも人気で、週末ともなれば人気の沖堤防は釣り人で溢れかえっています。

そうなるとハイプレッシャー化が進み、魚はいても口を使わない状況が増えます。そんな時、ルアーサイズを落としたり、ラインを細くしたりと繊細なアプローチが求められますが、いざ大型が掛かれば、シーバスロッドやサーフロッドでは主導権を握れずにブレイクされたり、フックアウトしてしますなど…

小型ルアーを快適に扱える繊細なティップと、不意の大物にも屈しない強靭なバット。

この相反する要素を、ブルースナイパーというタフなブランド基準で融合させること。それが、この96Lの開発コンセプトです。

 

Lクラスなのに安心できるブランク

Lクラスという表記を見ると、どうしても華奢なロッドをイメージされるかもしれません。しかし、そこはブルースナイパーの名を冠するロッドです。

このロッドの最大の特長

とにかく軽くて軽快な使用感+安心化抜群のバットパワー。

キャスト時やアクション操作時は、Lクラスらしい軽快さと、ティップの入り込みによる扱いやすさを感じていただけます。しかし、魚が掛かってロッドが絞り込まれると、ベリーからバットにかけて驚くほどの粘りとパワーを実感していただけるでしょう。

楽に、軽快に。ただ硬いだけの強さではなく、粘り強さで魚の体力を奪い、浮かせる。

Lクラスでありながら、磯場やテトラ帯でも安心して青物と対峙できる。これこそが、私たちが自信を持って送り出すブルースナイパーのDNAを受け継いだ次世代のLクラスモデルです。

 

 

スペック

✅Lure: Jig 15~60 g / Plug Max 42g
✅Line: MAX PE 2

■全長:2920mm ■仕舞寸法:1496mm ■自重:223g
■継数:2pcs(印籠継) ■カーボン:99.8%
■ガイド:SiC-SステンフレームKガイド(Fuji)仕様
■リールシート:DPS18(Fuji)
■グリップ寸法:a.485mm / b.635mm

レングスは、取り回しと遠投性能のバランスを突き詰めた9ft6inch

ルアーウェイトは40g前後のメタルジグなどが最も気持ちよく扱える設定ですが、バットに乗せればその上のウェイトもしっかり振り切れます。

ラインはPE1.5号〜2号クラスをメインに想定しています。

特筆すべきは、その自重の軽さとバランスです。

一日中振り続けても疲れない、まるで身体の一部のような操作感を実現しました。

 

得意なシチュエーション

このロッドが真価を発揮するのは、タフコンディションやテクニカルな場面です。

マイクロベイトパターン
捕食しているベイトが小さく、大きなジグには見向きもしない状況で、小型のジグやプラグをナチュラルに操作し、違和感なく食わせることができます。

ベタ凪や澄み潮
魚の警戒心が高い状況下でも、強すぎる波動を抑えたソフトなジャークで誘うことが可能です。 もちろん、堤防やサーフからのライトショアジギングにおいて、回遊待ちをする際も万全の体制で挑めます。

今日は魚の活性が低いなと感じた時、あるいは周りが釣れていない時にこそ、このロッドが独壇場となります。

 

103ML-Mとの比較

既存の人気モデル「103ML-M」と、今回の「96L」。どちらを選ぶべきか迷われる方も多いでしょう。

結論から言うと、キャラクターが明確に異なります。

✅BlueSniper 96L:ジグ操作と軽快さ
メタルジグの操作に主眼を置いたテクニカルモデル。 103ML-Mよりも張りを持たせたティップは、ジグの細かいアクション入力に最適です。一方でバットはしなやかに曲がるため、口切れやバラシを軽減します。

✅BlueSniper 103ML-M:プラグ操作と遠投力
プラグ操作をメインに据えた、遠投重視モデル。 素直に入り込むティップと、Mクラスの強靭なバットパワーが特徴。96Lよりも全体的なパワーがあり、遠投が必要なシーンや、プラグで広範囲を探る展開で真価を発揮します。

「BlueSniper 96L」がおすすめな方
💡メタルジグや巻き系ジグを多用する。
💡シャクリの軽快さや、操作性を重視したい。
💡ファイト時はロッドを曲げ込んで、バラシを減らしたい。

「BlueSniper 103ML-M」がおすすめな方
💡プラグ(ミノーやペンシル)の出番が多い。
💡とにかく飛距離を稼ぎたい。
💡Mクラスのバットパワーで、強引なファイトも視野に入れたい。

「軽快な操作性の96L」か、「遠投と対応力の103ML-M」か。 メインターゲットやフィールドに合わせて最適な一本をお選びください。

ブルースナイパーシリーズ・レーダーチャート

レーダーチャートは数値化しづらい特性を可視化したものでありますが、この5項目がロッドの全てを表すものではありません。

レングス等の違いにより、使うアングラーの感じ方は変わります。あくまで目安として参考にしてください。

ペンシル 主にダイビングペンシルの水絡み重視のアクションのやりやすさ
ポッパー ポッパータイプのルアーのスプラッシュ・バブリングのやりやすさ
メタルジグ メタルジグのクイックな連続アクションのやりやすさ
ティップの張り 単純に張り=硬さではなく、より高反発なティップという意味での張りの強さ
遠投性能 基本的に全機種の遠投性能は高いが、大型のプラグまで含めたトータルの遠投性能

竿曲がり静荷重比較

ショア青物シリーズ「ブルースナイパー」6機種に、3kgの静荷重を掛けた状態での比較図です。 本シリーズはブランクの特性としての「強さ」を、単なる「硬さ」ではなく「反発力(復元力)」で定義しています。そのため、静荷重時の曲がりイメージと、実釣時における使用感やパワー感は必ずしも一致しない点にご留意ください。

■96L
新機種「96L」は、静荷重比較では大きく曲がり込んで見えますが、決してパワー不足ではありません。小型青物相手でもしっかりと曲がり込み、楽しみながら安定したファイトを展開できる一方、キャスト時にはロッド全体でルアーを押し出すことで、軽快かつ疲労感の少ないキャストフィールを実現しました。ライトクラスでありながら、ファイト時にはバットに確かな粘りと復元力を発揮する、「ブルースナイパー」の名にふさわしい仕上がりです。

■103ML-M
前モデルである103L・96ML・100Mの3機種の特性を統合し、キャスト性能の向上を実現しました。負荷に対してはロッド全体が素直に曲がり込むことで、魚の引きを柔軟にいなすファイト展開を得意とします。

■100M-MH
使用頻度の高いMクラスとMHクラスを一本に集約した、高汎用ハイバランスモデルです。静荷重比較に見られるナチュラルなカーブが示す通り、ジグ・プラグ共に高レベルで操作可能な適応力を備えています

■96H
静荷重比較では100M-MHとバットパワーが近いように見えますが、これはショートレングスの中に「曲がって戻る」高反発な特性を凝縮しているためです。実際のファイト時、負荷に対して戻ろうとする復元力はHクラスそのものであり、強烈なリフト力を発揮します。

■PL109MH
ティップからベリーにかけては素直に入り、バットは強靭に残る設計が特徴です。これにより悪条件下においてもペンシル系ルアーの操作性を損ないません。ヒット後は強靭なバットで魚をコントロールし、MHクラスの枠を超えた高い反発力でターゲットを寄せることが可能です。

■PL106H
荷に対して素直に追従するティップが、ダイビングペンシルのアクションエラーを劇的に軽減します。高負荷なファイト時にはしなやかにベンドしつつ、反発力とバットの粘りを最大限に活かすことで、大型青物を確実に「獲る」ための性能を突き詰めました。

※静荷重比較はロッドの特性全てを表現したものではありません。この比較画像はロッドにリールをセットした状態でオモリを静かにぶら下げたものです。ロッドの瞬間的な反発力やルアー操作時の使用感は表現されません。あくまでロッドのパワーと調子の比較としてご覧ください。

 

 

おわりに

ブルースナイパーシリーズに新たに加わったLクラスモデル。

もっと身近にショア青物ゲームを楽しんでいただける一本に仕上げました。

青物を狙ってみたいけど敷居が高い…と感じていた方、シーバスロッドやサーフロッドに近い使用感で扱える96Lは最高の相棒になってくれるでしょう

青物ロッドとは思えない軽さと軽快さの中にある、ブルースナイパーのDNAをぜひフィールドで体感してください。