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EARLY 610MH/B for Boat シチュエーション・ターゲット・ルアー解説
EARLY for Boat 610MH/Bは一体どのようなロッドなのか?
EARLY 610MH/B for Boatはベイトモデルになり、ロッドの特性や得意とするシチュエーションもベイトならではのものになります。
ベイトタックルでも遠投性能はスピニングに遜色なく出せますし、また太めのラインを入れても飛距離が変わらないので大きなルアーを使用することができるのは大きな利点です。
610MH/Bを使用したボートゲームのシチュエーションですが、ボートシーバスゲームではコノシロパターンで2オンスまでのの中~やや大型トッププラグやジョイントルアーを使用するシチュエーション、シーバスのヒットレンジが深い場合にディープダイバーやヘビーシンキングミノーやウェイトのあるバイブレーションや鉄板バイブ等を使用した深場攻略がメインになります。
そして、ロックフィッシュはテキサスリグや直リグを使用したボトムノックゲーム等で活躍します。
他にもボートのみならず、ロッドの持ち込み本数が特に制限されるカヤックフィッシングにもお薦めとなります。それでは各お薦めのシチュエーションや使用感について掘り下げて解説させて頂きたいと思います!!
◆ターゲットごとにマッチするルアー紹介とキャスト・操作性
~シーバス+etc~
年間通して様々なシーズナルパターンと攻略法があるシーバスゲームにおいて、特に610MH/Bでお薦めなのがコノシロパターンなどの大型ベイトを意識したシーバスを、15~18㎝の2オンスクラスまでのプラグを使用して狙うシチュエーションです。
このクラスのルアーでも、キャスト時には細身ながらも芯のあるバットで楽にルアーを撃ち出してくれます。
操作性に関しましても、ペンシルベイトのドッグウォークアクションやジョイントプラグのグライドアクションは、ブランクの硬さと反発が出るベリー部分を意識して操作する事でレスポンスよくアクションすることが出来ます。
メインタックルとしても活躍しますが、2オンス以上のビッグベイトやジャイアントベイトを使用するヘビータックルのサブタックルとして持ち込んで、2オンス以下を使用する際のフォロー用としてもお薦めです。
他にも、季節やポイントによってはシーバスのレンジが深い状況で、40gまでのややウェイトのあるスピンテールジグやバイブレーション、50gまでのメタルジグ・または抵抗の大きいロングリップミノーを使用して攻略するシーンでもお薦めとなります。
感度面での情報量が多いことに加え、特にバイトの割合が高いフォール時アタリに対して、瞬時に対応できるといったベイトタックルならではの利点もあります。
また張りとパワーのあるベリーとバットで深いレンジでのルアー操作レスポンスも良好かつ、深場から魚をリフトする際も粘り強さを見せるブランクが楽に浮かせてくれるのと首振りに対しても高い追従性で身切れによるフックアウトも軽減してくれます。
また、シーバスを狙っていて不意にヒットしてくる青物(5㎏目安までの)にも安心感もって勝負できるバットパワーも十分に備えております。
◆ロックフィッシュゲームでの使用感について
610MH/Bはアカハタやキジハタ、ソイ・アイナメ類をテキサスリグや直リグのボトムゲームで狙う場合、6ft10inのレングスがボートでの取り回しと、ボトムバンプで誘いのストロークが大きく取れるので重宝します。
感度面においてはボトム形状を把握しやすく、情報を的確に手元に伝えてくれますので根掛かりを回避にもつながります。PEライン使用時は専用のガチガチのボートロックフィッシュとは異なる硬すぎないブランクが、クッションの役割も果たしてくれますので、フッキング時のライン高切れを防いでくれます。
そして、EARLY for Rockのコンセプトである曲げ込んでこそ発揮されるパワーが、ロックフィッシュを根から剥がし、必要以上暴れさせずに、魚を浮かせてくれます。
また、ピンポイントで根に着いた魚をよりタイトに攻めたい場合、メインラインフロロカーボンを使用する場合は20ldを目安に使用するのがおススメです。
◆カヤックフィッシングとの相性や使用感について
カヤックフィッシングでは、持ち込み本数を極力少なくし、出来るだけ1本でキャスティングゲームとジギングにロックフィッシュゲームをカバーできる汎用性の高いロッドとしてもお薦めできる一本です。
シーバスや青物狙い時のキャスティングゲームにおいては、定番サイズのシーバスルアー各種は勿論、青物キャスティング用は28~50gまでのダイビングペンシルに小口径のポッパーがお薦めです。
カヤックにおける青物用プラグの操作に関しては座った状態で釣りを展開するので、青物キャスティングモデルとは異なった短くセッティングしたリアグリップによる取り回しの良さが活きてきます。またカヤックでは水面からの距離も近いため、ルアーを操作する際にアクションエラーも起こしにくいという利点もあります。
青物を狙う時のダイビングペンシルの操作に関しては、ストロークを長く取ったロングダイブはベイトリールのハンドル一回転に対しての巻き取り量が少ないが故にリールを巻く手が忙しくなるので、どちらかというとストロークの短いショートダイブの方がお薦めです。
ジギングに関しては、30mまでの浅場をキャストして広く探る場合は50gまでを目安にし、40~70mまでのバーチカルで真下に投入するのみの場合はハイピッチアクションで100g。フォールアクションメインのスロージギングで150gまでを目安に使うのがベストです。
カヤックでのファイトは、粘り強く曲がることで座った状態でも安定したファイトが行いやすいのと、ある程度水面近くまで魚が浮いてきた段階での急な突っ込みにも対応できます。また、魚が浮いた際にカヤックの下を魚が円軌道を描いて回る場合、この6ft10in のロッドレングスがカヤックのバウ(船首)を躱しやすく、ランディング時もロッドが曲がってくれることで安心感をもって行えます。